「大人だなあ」と思う。
極楽とんぼ山本の事件を受けて、もっとも反射神経よくすばやく対処したのが萩本欽一だったという事実は、彼がまだまだ老いてはいない証拠ということか。
事件の全容も明確になっていない極初期の時点で、おそらくは独断で、涙浮かべて「解散を宣言」。
彼が、大好きな野球をやりつづけるために、一番効率のよい戦略がこれだった。
一瞬でも対応が後手に回ると日本ならではの「みそぎ」期間をはさまなければならなくなる。
それを、こういうかたちで最短に縮めてみせた。
本来ならば、選手の管理責任等の責任問題にすら発展しかねなかったシチュエーションを一瞬で逆に「欽ちゃん野球やめないで署名」にこたえるかたちで活動継続、にすりかえるというウルトラC。
おもしろくなんかないし、誠実ですらないけれど、スゴイとは思う。
わざわざ球場でユニフォームに着替えるという浪花節的演歌シチュエーションの計算高さもすさまじい。
誰も傷つけず、誰も傷つかず、大好きな野球活動に対する危機的状況をすら追い風にしてしまった。
大人だなあ、と思う。
でも、絶対にこんな大人にはなりたかねーな。あざといし汚いもん。
#「17歳少女」は実は年齢詐称したヘルス嬢だったとか。
#それすらも、計算のうちだったりしたらもっとすげーけどなあ。