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Rolleikin (ローライキンでローライフレックス3.5Fを35mm化)

 FlexaretVI で似たようなことをしましたが、こちらはもっと有名なやつ。手持ちの2.8F3.5Fでいつか使いたいと思っていたのです。

 ただ、ネットとかを見ているとそれなりに情報があるように見えて、実は意外と肝心なことがわからない、みたいな感じでなかなかとっつきにくかったのでした。

 問題の一つがRolleikinには12があって対応機種が違う、ということ、そして、オークションに出てくるものはRolleikin(数字なし)Rolleikin1Rolleikin2等が入り乱れていること、「完品」とされている物同士を比べてもパーツが一致しないものがあること、等々。どれを入手すれば良いものやら。

 一つ目のRolleikin1については、「専用の裏蓋とセットになっている」というのが見極めのポイントです。Rolleikin2は専用裏蓋がない分パッケージがコンパクト。問題は、Rolleikin2であっても表記が「Rolleikin」のものがある、ということです。言い換えれば、裏蓋が対応している(24×36mm用の切り替えができる)のであれば、表記に「2」があろうとなかろうと、裏蓋なしのバージョンで大丈夫、ということ。

 パーツについては、35mm使用時のフイルムカウンターノブの有無、というのが大きなポイント。本体正面に向かって右側上の巻き上げ側のノブと交換することで、フイルムカウンターとして機能するパーツです。2.8Eなど本体によっては「最初からこのカウンターがついているもの」や、中古で「過去のオーナーによってすでにカウンターが取り付けられているもの」があります。6×6として使う場合、この35mm用カウンターノブになっていても問題ありません。Rolleikinとしては「最初からカウンター付きのモデル用」のものには当然カウンター、カウンター取り付け用のネジ、カバー用の貼り革は付属しません(付属していなくても「完品」となります)。また、これらが付属していたはずのものでも、前オーナーがカウンターを本体から外さずに残りのパーツを手放した場合、もちろんカウンター周りはついてこないことになります。

 なので、自分の手持ちのローライフレックスにこのカウンターがついていない場合、「ないとどうにもならない」のです。

 

 今回、オークションで無事にフイルムカウンター、取り付け用ネジ、貼り革付きのものに遭遇できたのでした。

 

[パッケージ]Rolleikinとのみ表記。2とかはなし。

 

[中身]

 

[カウンターノブ、ネジ、貼り革]問題のパーツ。これの有無が重要。

 

 取り付け作業については、現在では詳細な説明がネット上にいくつもあるので一点だけ。元々ついているノブをカウンター付きのノブに交換するのですが、この元々のノブを「外す」のが少し大変でした。ノブを引っ張り出した状態でドライバーを当てるのですが、古いので当然ネジが「固い」のです。小さいネジなので下手するとすぐに頭を舐めそうです。なので、ドライバーの先端にすべり止め液をつけて、ドライバーをネジに強めに押し付けながらゆっくり外しました。

 このパーツ以外は、基本的にはめ込んだりねじ込んだりするだけです。

 

[取り外したノブ] ネジが硬いので、すべり止めを使って慎重に作業しました。

 

[交換後のカウンターノブ] ノブの裏側は、本体と合うような形状になっていて位置合わせも簡単。ネジの頭がマイナスなので注意。ノブの中央部を押すとクリック感とともにカウンターが1回ります。赤点の位置の移動で確認できます。

 

 75mmということを考えると、アクションファインダーマスクの出番はなさげ。

 

この、右上の爪の動作が重要です。

 

 24×36mmへの切り替え付きの裏蓋。

 

 使用にあたっての注意点は、「シャッターを押したら、カウンターノブを押した後に巻き上げる」こと。また、付随した点として、フイルムカウンターの位置は、フイルムの装填前にリセット位置まで進めておく方が良い、です。

 

 また、巻き戻しは「フイルムカウンターノブを押しながら」「巻き戻しノブを回す」です。

 

 35mmを入れた時の「巻き上げ」ですが、装填時にオートマット用の棒の下にフイルムを通す、ガイドレール横のスプロケットギアにパーフォレーションをきちんと噛ませる、カウンターノブを押した際にクランクがちゃんと動くことを確認する、が重要です。特に、最後の動作がうまく噛み合っていないと、無理にフイルムを進めることになってギアでパーフォレーションが破れます(最初に通したフイルムでやらかしました)。カウンターノブやクランクの手応え等を事前に十分確かめておくのが吉。

 流れとしては、

 

1.カウンターノブを押す(軽いクリック感がある)。爪が外れて巻き上げができるようになる。

2.クランクで巻き上げ、半回転もどす。(6×6よりも少ない角度。ギアがちゃんと連動していると巻き戻しノブも一緒に回転する。抵抗がありギアが動いていない(爪が外れていない)感じの時は無理をせずに再度カウンターノブを押す)

3.シャッターを切る。1.に戻る。

4.フイルムが終了したら(巻き上げができなくなったら)、カウンターノブを「押しながら」巻き戻しノブを回してフイルムを巻き戻す。

 

 です。FlexaretVIよりもずっと巻き戻しが軽くて楽。あと、いうまでもないけれどファインダーも明るいので使い心地はとても良いです。自分のはカウンターノブの動作が今ひとつで、時折誤動作するのだけれど、ここのストレスがなければ使っていて楽しいだろうなあ。

 

 35mmの枠に合わせて構図をつくる、というのがなかなかローライでの習慣に合っていないので、少し色々試してみないといけません。