Anything Goes (again) ...

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2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

しあわせはどこにある(犬がんばった!)

「幸せとは何か」という青臭い問い立ては、哲学者や宗教学者がやりたがる奴。あと、「自分探しの旅」とかいうあやしげな自己啓発とかも。 今回は、精神科医が患者とのやり取りの中で行き詰まって「幸せとは何か」を問う旅に出る、というおはなし。 この設定…

ミミとパルモン、光四郎とテントモン(第三弾)

とりあえずここまできました。 テントモンたちが台座に「のせるだけ」で固定されないのはちょっとなんとかしてほしかった気もしないでもない。出来はいままでどおり、です。 これでこのシリーズも残り2セット。11月のイベント上映があるとはいえ、結局は初代…

トゥモローランド(アデルに次いでエッフェル塔の魅力が)

「王道のディズニー」の皮をかぶった強烈な皮肉。 まず、昭和の未来都市、大阪万博、といった単語に心震える人は高い確率でやられます。昔の少年漫画雑誌に見開きでてでていた「21世紀の未来都市」。 だとすると、本当の21世紀の今、「いまの現実と違うじゃ…

ゼロの未来(The Meaning of Life?)

テリー・ギリアム監督の最新作。とはいえ、その画面内の雰囲気がかもしだすものはこれまでの集大成的な世界観です。なんというか、「一人モンティパイソン」。 閉じこもり気味なプロクラマーが性格の中に虚無をかかえこんでいることから、「ゼロ定理」を解く…

脳内ポイズンベリー(誰も成長しないしみんなクズ)

乙女映画。キーワードは実は「自分らしさと成長の拒否」です。この映画、見事なまでに登場人物が誰一人として成長しない。 脳内メンバーは自我を分割しただけあってそれぞれキャラが際立っているけれど、外部世界の登場人物は一人残らずどうしようもないダ…

シンデレラ(ディズニー版のまじめなリメイク)

すでに認めざるをえないけれど、この世に「シンデレラ」という物語は二種類ある。 一つはグリム童話であり、これは先日のイントゥザウッズがかなりきちんと映像化していた。もう一つが「ディズニーアニメのシンデレラ」であり、下手をすると一般的な「シンデ…

龍三と七人の子分 (お孫さん用?)

北野ではなく、たけしの映画。と、いうか年取ったビートたけしの一人語りのために老優を集めた感。正直言ってREDのようなカタルシスを得ようと思ってみると肩透かしをくらいます。これは、昭和のわがままな、だけどどこか愛すべき年寄りの夢物語だから。 夢…

インヒアレント・ヴァイス(ぱんけーき文化)

まさかのピンチョンをよもやのPTA。そしてフェニックス。気にならないはずがないしわかりやすいばすもない、と思っていたのだけれど、これが丁寧に普通につくられていてびっくり。 ヤク漬けのダメおっさん探偵かと思っていたら「漬け」ではあるけれどやると…

バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(やっぱり口髭はだめなんだ)

映画好きでないとちょっと入口が狭いかもしれない。あと、「映画と舞台」みたいな対比でとらえようとしても「ブロードウェイ」という化け物のない日本の文化の中での対比はちょっと無理。 よくいわれている「長回し」、実際には結構巧妙につくられているので…