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ゼロの未来(The Meaning of Life?)

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 テリー・ギリアム監督の最新作。とはいえ、その画面内の雰囲気がかもしだすものはこれまでの集大成的な世界観です。なんというか、「一人モンティパイソン」。
 閉じこもり気味なプロクラマーが性格の中に虚無をかかえこんでいることから、「ゼロ定理」を解くことでその虚無を企業データベースに反映し、位相の異なるビジネスチャンスを狙おうとする話、なのか?
 結局、その過程でビッグバンと対をなすブラックホールを反映することになるので、当然システムも無事じゃいられないし、虚無が崩壊することで閉じこもり気味な主人公にも応分の「結末」がやってくる、と。
 ガジェットや背景の「ギリアム感」も満載だし、もう一人のテリーの「人生狂奏曲」に対するギリアム流の決着、というようにもとれます。ただ、一般的な映画のオヤクソクとかお作法とはずれた部分も多いので、わかりやすい映画を求めていると取り残されちゃうでしょうね、これ。そういう意味ではタイドランド以上にギリアムテイスト強いです。
 テリー・ギリアム好きにはおすすめ。