Anything Goes (again) ...

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2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「残穢」(人間の力はすごい)

小野不由美原作ホラー。ホラーといっても、派手派手しく驚かすタイプではなく、シチュエーションで追い込んでいくタイプ。特に、BGMの使用が最低限に抑えられているため、「音」の扱いが丁寧で素晴らしい。もし選べるのなら音響システムの良い箱で見ることを…

「ブラック・スキャンダル」(しかし、一番存在感があったのは母親)

ひさしぶり、に感じてしまう圧倒的なジョニー・デップ。カンバーバッチも、カーンを彷彿とさせるずしりとした感じの演技で迫力があります。そもそもパンフのどこにもジョニー・デップの最近の作品としてセイウチがでてこないあたり(笑) 物語は、脚色したド…

「オデッセイ」(あそこでデビッド・ボウイはずるいよ…)

最初はなんでこれをリドリー・スコットが?と思っていたのだけれど、的確な宇宙船表現で納得。内容は、すでにほうぼうでいわれているとおり、そして原作の通り、火星の鉄腕ダッシュです。そして、どこにも悪いやつ、嫌なやつがいない。個々のシーンはとんで…

「パディントン」(近衛兵さんいいひと)

原作者がご存命、というのは知りませんでした。「しゃべるクマ」の物語。三井銀行のキャラにもなっていましたっけ。ようするにお行儀のいいTED、です。家族とは何か、家庭とは何か、というテーマがほぼすべての登場人物にのしかかっています。「お行儀のいい…

「エージェント・ウルトラ」(映画ネタをいくつみつけられるか)

B級からC級のおばか映画を観るつもりだったので、ちょっとびっくり。きっちりと作られています。昨年から続く新スパイモノの一環。ボーンシリーズやキャプテンアメリカと同様にアメリカのUltra計画を元ネタにし、いろいろな映画へのオマージュをおりまぜ、か…

「クリムゾン・ピーク」(見せ場はおしり)

耽美系ホラー。小道具、衣装、映像の感じはとてもよいのです。時折無意味に驚かそうとするシーンがあったりするのもご愛嬌でしょう。 問題は、せっかくの映像美が演出面で生かされていないこと。屋敷や幽霊たちのアピールも弱いこと。なんというか、大事なと…

「NTLハムレット」(今風だけど王道)

TOHOでの特別上映。前にフランケンシュタイン見た時はチケット処理も手作業だったのだけれど、今回はvitで買えます。とはいえ、料金体系が特別なのでポイント鑑賞や各種割引はなし。休憩込みで三時間、という上映スタイルはひところのちゃんとした映画の空気…

「ガールズ&パンサー 劇場版」(ボコで腹話術もすればよかったのになあ)

年明けにふとしたことから(というか話題についていこうかと)TV、OVAを一気にみてしまったためにそのまま劇場へ。大画面と音響の迫力はすさまじいし、TVシリーズに対するサービスも大量。物語の展開も巧妙でまったく目をはなせないまま一気に走りさっていき…

「ニンニンジャー対トッキュウジャー」(お約束の回収とカタルシス)

昨年の夏の戦隊映画があまりにもぐだぐだだったのに、今回はきっちりとつめてきました。ちゃんと面白いです。個々の設定の回収から、映画ならではの特別展開まで、「スクリーンでみるならこうでしょ」という勢いを感じます。周囲の子供たちもスクリーンに声…

「傷物語 鉄血編」(キャストこんだけ?)

一冊を3部に分けて映画化とか無茶するものだとおもったけれど、ようするにじっくりとクオリティの高い映像をつくりたかったのだな、ということはわかった。ストーリーではなく、個々ののシーンを堪能するための作品。シャフトの耽美をこれでもかと味わえます…

「美術館を手玉にとった男 art&craft」 (ピカソでもムシュタシュはだめ)

当初は、贋作作家という単語に誘導された期待で見始めたのだけれど、あっという間にそれが間違いだったことに気づく。これは、とても不思議な気配をまとったドキュメンタリー。 ある一人の社会不適応者が己にできることを探し、見つけていった人生の足跡なの…