Anything Goes (again) ...

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「パディントン」(近衛兵さんいいひと)

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 原作者がご存命、というのは知りませんでした。「しゃべるクマ」の物語。三井銀行のキャラにもなっていましたっけ。ようするにお行儀のいいTED、です。家族とは何か、家庭とは何か、というテーマがほぼすべての登場人物にのしかかっています。「お行儀のいい」とはいっても、そこは異文化の動物なので、好き放題やらかすし、たぶん、TEDがだめな人はこっちもだめ、でしょうね。TEDの時同様、見る人の向き不向きがありそう。習慣の違う異邦人を受け入れるのはこれ位たいへんなんだよ、というのはヨーロッパとしてはお約束のおはなしだけど、日本人にはピンとこないかもね。
 個人的には、お隣さんがドクターだったり、クマのおじさんがダンブルドア先生だったり、MIだったり、帽子にものをいれる一派だったり、と、たくさんつぼなポイントがあるのですがやはりなによりも特筆すべきはヒュー・ボネビルの「やるときはやる」父親っぷり、でしょう。ダウントンにいる嫌なおっさんとはまるで別人です。熊語も含めて伏線の回収も丁寧で上手。映画としては、メリー・ポピンズやチキチキバンバン系です。
 アメリカ対イギリスでTED対パディントンのぐだぐだなバトル映画つくらないかなあ。

 ところで、“Ursa marmalada” はクマなんだし学名のスタイルからだと ”Ursus marmaladus” だよね。 あと、Taxidermistという単語の上手い遣い方(笑)もわかりました。あれ、ミニカーでないかな。「動物を剥製にするのが趣味」、というのも「頭部のトロフィー」の胴体部分まできちんと全部隠し部屋側につくってあって、「本当に好きなのだな」とわかるようになっているあたり、どこかにくめない、とか。
 続編もきまったようで、今後も楽しみです。