Anything Goes (again) ...

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2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Strereo Rokka(ブローニー版リアリスト、というアイデアもの)

1955年に六和から発売された小型のステレオカメラ。廉価版Duprexみたいなモデルです。リアリストサイズなので、120フィルムで24セットとれる、といういかにも日本人が好みそうなお得感。背面の番号窓も上下二段になっていて下から順番にフィルムを送って撮影…

ワンダー(さわやかな作品)

ともすれば、重くなりかねないテーマを軽妙に、しかもドラマチックにしあげました。その手腕はなかなかのもの。登場人物も、ごく一部を除けば最後はみんな爽やかで気持ち良い終わり方をします。あの校長、教師になる前はなにをしていたのだろうか… 原題はWon…

アローン(アミハマさん一人舞台)

シチュエーションもの。いや、「地雷を踏んでしまいうごけなくなったので、救援がくるまでの52時間をどうすごすか」というのだからシチュエーションもシチュエーションすぎる。そこに当人の過去の心の傷や現代の心残り、「自由人」との関わり、という複雑な…

プリグズビー・ベア(涙なくしてはみられない)

赤ん坊の時に誘拐され、世の中から隔絶した場所で25歳まで育てられた主人公の物語。「偽の父親」のマーク・ハミルが素晴らしい。さらってきた子供の教育のために、近くのスタジオでブリグズビー・ベアというSFドノマを撮影して「毎週新作を用意」してきた教…

リディバイダー(派手さはないが佳作SF)

並行世界もの。物語は極めてシンプルなので、その分を「コピー世界の表現」としての「鏡像文字」と「一人称視点」で対応してみせています。本編の一部だけが一人称視点なので、状況がわかりやすくなる、という利点もある。コピー世界を作成してそこから無尽…

ニンジャバットマン(中島かずきの天衣無縫)

この時期、つまり「デッドプール2」と重なる時期に公開することに意味があった一本。向こうが「やりたい放題なマーベル」なのに対してこちらは「懐の深さと悪ノリを許容したDC」というわけで。作画が初長編となる神風動画。脚本中島かずき、そこに堺三保、と…

バーフバリ 王の帰還 完全版(あっという間の三時間)

冒頭の「前回のあらすじ」でお腹いっぱいになるんです。満足してしまうのに、そのあと始まる本編にはやっぱり釘付け。完全版なので30分弱伸びて約3時間なのに、気がついたら見終わっています。エンドクレジットも、相応に長い(唐突に終わるけど)。オープニ…

デッドプール2(かなだじゃね?)

泣けるファミリー映画。まちがいない。 映画ネタと札束でぶんなぐられてきました(笑)。1の時に感じた若干の物足りなさが払拭され、贅沢極まりないお祭り映画に。 ひたすら他の映画を殴り、たきつけ、ネタにし、ライアン・レイノルズの過去を力一杯清算しよ…

犬が島(いわく言いがたいニポン)

ウェス・アンダーソン作品は初めてです。声優陣のあまりの豪華さにめまいを感じながら、ニンジャスレイヤーチックなニホンを堪能しました。悪意じゃないかと思えるほどヒロイン(?)がかわいくなかったり、市長がちょろかったり、悪役の名前が「メイジャー…

ゴジラ 決戦機動増殖都市(日本のゴジラとしては十二分のでき)

前作からのキービジュアルに使われていたメカゴジラは控えめに言って微妙なデザインで、あれをゴジラにぶつける気?本気?という感じでした。小説版の顛末から、メカゴジラとしての登場はむずかしかろうに、と思っていたら、ナノマシンの暴走で都市化してい…

ピーターラビット(ラスト五分に涙するドラマチック巨編)

いや、自分もあまりピーターラビットは知らなかったのです。「カワイー系」のグッズしかみたことなかったし、個人的には「ウォーターシップダウンのうさぎたち」のインパクトが強かったもので。 とはいえ、「お父さん」の紹介がすでにパイになっていた、とい…

ゲティ家の身代金(金を儲ける者)

ケビン・スペイシーからクリストファー・プラマーに交代して再撮影、とのことだけれど、大正解だったのでは。この映画の肝はゲティ1世と、アビゲイルという「似た者同士」の対決にあるのだけど、ミシェル・ウィリアムズの鬼気迫る癖の強さに対してはプラマー…

のみとり侍 (配役の妙)

もちろん、展開やメリハリにもう一声あれば、というところはあるのだけれど、それ以上に配役の濃さになにもかもを持っていかれる一本。阿部寛と伊武雅刀が対峙するとか、トヨエツが無双するとか、おもしろすぎる。予告編でさんざんなイメージになっている松…