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Strereo Rokka(ブローニー版リアリスト、というアイデアもの)

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 1955年に六和から発売された小型のステレオカメラ。廉価版Duprexみたいなモデルです。リアリストサイズなので、120フィルムで24セットとれる、といういかにも日本人が好みそうなお得感。背面の番号窓も上下二段になっていて下から順番にフィルムを送って撮影していくスタイルです。シャッターはBと1/30のみ。絞りは8、11、16、なのでちょっと露出条件では悩みそう。
 入手したものはビューワーと革ケース以外は揃っていて、説明書を読んでいくと「レンズキャップを片側だけ装着し、撮影後に隣に移動させればステレオではない写真として48コマ写せます」という記述が。どうりで金属製のキャップがついてきたわけだ、というか、これもまたなんというかハーフサイズ文化の日本人的で楽しい。

 さて、リアリスト版というのは以前から興味はあったのだけれどなんとなくタイミングがあわなかった分野。今回、たまたま初リアリストがこのRokkaということになりました。手持ちの期限切れリバーサルをいれてとりあえず一本試し撮り。その間にネットから紙製のマウントとビューワーを調達。「リアリストサイズ」というのは現行でも普通に入手できるのがありがたいです。

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 もちろん、あがってきた現像分については、「コマの判別がつかない」扱いなので長巻で返却されます。ライトボックスにのせてステレオのコマセットごとにきりだし、さらに左右をマウントにはさみ、アイロンで貼り付けていきます。フィルムが溶けないように注意することと、マウント内での画像の水平垂直をきちんと揃えるようにすることが大事(そうしないとちゃんと立体視できない)。マウントは左右のコマを独立で貼り付けられるようになっているので、ヒトコマづつ丁寧にすすめていきます。

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 あとはビューワーにいれて鑑賞するだけ。縦長ハーフサイズではないので心持ちか立体視も見やすい気がします。35mmのリアリストカメラと違って左右のコマがセットで並んでいるのもわかりやすいし、実は結構入門機としても優秀なのでは。