Anything Goes (again) ...

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ワンダー(さわやかな作品)

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 ともすれば、重くなりかねないテーマを軽妙に、しかもドラマチックにしあげました。その手腕はなかなかのもの。登場人物も、ごく一部を除けば最後はみんな爽やかで気持ち良い終わり方をします。あの校長、教師になる前はなにをしていたのだろうか…
 原題はWonder。邦題に追加された「君は太陽」は、SonとSunをかけた作中にでてくる英語のダジャレで、わざわざタイトルにいれる必要があったのかちょっと微妙。
 総じて、 社会からはずれてしまったものが、周囲の人間たちをまきこみながら理解を得て、周囲の人間たちをも変化させて自分の居場所をつくりだしていく映画。随所に、SWネタあり、なので、なんというか、ブリグズビー・ベアとほぼまるかぶりの一本でした。

 一点だけ、オリヴィアのセリフの中に、弟は両親からのカードがたまたま揃ってしまった、自分もその可能性はあった、というのがあってここだけはいただけません。プログラムにあるように、本作の主人公はトリーチャー・コリンズ症候群なので、それは「常染色体優性遺伝」なのです。ヴィアのセリフだと常染色体劣性遺伝に受け止められてしまう、というところが残念。もっとも、映画の中ではトリーチャー・コリンズという言葉はでてこないのでそのあたりで逃げることはできますが。