Anything Goes (again) ...

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キバ四話目

もう、戦隊ものの後の惰性で見ています。

今回もまた実に高いがっかり度を実現しました。せっかく渋い声でシャバにでてきても、
使っている技が響鬼のパクリだったり、ワンピースのぱくりだったり、という究極のかっこわるさはどうにかならんものでしょうか。

主人公の苛立たしいダメ人間ぶりも、「父親に迷惑かけられた」連中の無責任な責任転嫁ぶりも、さらには、その仕掛人であるところのファンガイア自体のめめしさも、物語としてのカタルシスなんぞひとかけらもなく単に鬱陶しいだけ。最低のストーリーです。

これで、過去と現在がつながらずに最終回までいくつもりなら、歴史に名を残す駄作になる可能性が高いでしょう。へたすれば主人公がキバになった理由すら最終回までもちこし、プラス、方針変更で結局放置、という展開だってあるかもねぇ。

なんでこんなにキバはつまらなかったのか。どうして、電王はあんなに面白かったのか。

メインライターの人選の問題である、と、言い切りましょう。
平成ライダーは盛り上がりと失速を繰り返してきました。せっかく電王でもりあがったところを、
従来の失速という初心に立ち返った、というあたりが正解かと。

井上さん、がんばるのやめればいいのに。

直前まで見ていた炎神戦隊が、子供向け的画面づくりながらぐいぐいと引き込まれるように見てしまう
のも、惰性で見ているキバが、その惰性ですら見るのがつらいのも、どちらも脚本の問題です。

#武上さんはもりあがりをつくるのがうまいし。

別に、謎に答えをだせとかいっている訳ではありません。謎を提示するのならば最低限必要な世界観とキャラクターをきちんと確立させて欲しい、といっているだけです。

言い換えれば、シナリオのいろはをおさえてくださいおねがいします、と言っているだけです。

ライターの独りよがりな、共感不能キャラばかりだらだらと大量発生させて、腐女子の声優ブームイケメンブーム(ヲトメンとかいうのでしたっけ、隠語では)の勢いだけでのりきろう、という、クズプロデュースによって作品はとめどもなくどこか遠い世界に落ちていく。そんなものを目の当たりにさせられているという苦い現実。ライダー好きはこういう苦行をしなければならない負債と原罪をかかえているとでもいうのでしょうか。

まあ、考えてみれば「この世アレルギー」は映画ライダー一作目の「水の結晶」なみにくだらない自己満足ワールドでしたねぇ。いろいろな意味で勉強、していないのでしょうね。ネットのうわっつらだけでキーワード拾ってきて、「今度はこれがおしゃれなんだ」とかやってるはしゃぎ方が感じられます。知性ある人なら、さらに少し調べ物をして、「いや、これはナイね、イタすぎるからやめよう」となるはずなのに、ここでも王様は裸だから「いや、あるある」とかいって作品になっちゃう。

負債について。
きっと、電王が面白すぎたバチがあたったんです。
電王の面白さは、実は代金後払いになっていて、その楽しさを味わった視聴者はキバを惰性で見る事で楽しかった時間のツケを払わされているのだと思います。

なんてこった…