Anything Goes (again) ...

Yahooブログから移りました

天外天(中華街)の辣子鶏

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景徳鎮と正反対な事に、ネットでの評判がすさまじくひどい店。
「上海点心」と看板にあるのであまりよく見ていなかったのですがそれらしいメニューがあることに気づいたので入ってみました。

関帝廟通りに昔からあるお店で、結構めだちます。店頭ではおねえさんが点心をつくる実演中。
入ってみると、金曜の夜だというのに二組しか客がいません。まあ、雨ではありましたが。

#そのうちの一組は四人組のちゃらいサラリーマンで、大声の関西弁がうるさいこと、その内容が下品な事…

中にはいっても店員さんがでてこないので勝手にメニューとってきて空いている席に座ります。そのうちに奥から店員さんがでてきてオーダーを受けてくれました。
ふと思ったのだけれど、下にもおかぬ客あしらいに慣れすぎた日本人に取ってはこの時点でダメなのかも。
中華料理たべにいくならこの程度あたりまえだと思います。「ないものは自分でとってくる」が基本なんだ、と向こうの人に教えられ、なるほどそうか、と勉強した身としては、ここの接客に難があるとは到底思えません。まあ時間帯にもよるのかもしれません。奥の品のない会話を大声でたれながす客については、難おおあり、ですが。

#でも、目黒の龍門にいる日本人のオバサンみたいにその大声のけたたましい迷惑行為を店員さんが
#擁護したりはしませんからこちらのほうが居心地はよいです。

店内にはスポーツ選手や芸能人の写真とかが大量に。店名の由来になったとかいうアノヒトの写真もありますが、基本的に何言っているかわからない人に興味はないのでそのあたりはスルーします。
薬膳が売りの一つらしく、漢方薬系のいろいろなものが並んでいるのは楽しいです。

鶏はメニュー上では「鶏肉のぶつ切り唐辛子炒め」ですが、見た感じは普通に辣子鶏です。
この味の濃さはあまり日本人向けにごまかしをしていない感じで好感がもてます。
鶏はちゃんとかりっと揚がっていますし。
唐辛子はそれほど強く揚げていないのでこれをかじることで辛さの調整ができます。
ちょっとびっくりしたのは、食べていくと下のほうから紫色の物体がでてきたこと。
ようするに、篭に紙を敷いて、そこに紫キャベツの千切りをおき、さらにその上に出来上がった辣子鶏を盛りつけてあったのです。余分な油はキャベツに落ちるし、その結果食べ終わる頃には適度に味の移ったキャベツをいただく、と。これ、結構よいアイデアかもしれません。鶏の味が濃いので丁度よいのです。

机の上には「オリジナルラー油」と並んで「黒酢」がおいてあります。そういえば小龍包も売りなのでした。

不思議だったのは、途中で日本人のおじいさんが店にはいってきて、おもむろに奥の瓶からびんに紹興酒をつぎはじめ、やがてその瓶となにかがのっかった小皿をもってテーブルについてたべはじめたこと。
最初は、ああ、店の人が休憩しているのか、と思ったのですが店員さんとの会話をきいているとどうも違う。結局、常連さんだったらしいのですが、そういうのってちょっとうらやましかったりします。

そんなに悪くない、というか、これならまたきても良いな、という感じのお店でした。
こんどはうるさい客がいないといいなあ…