Anything Goes (again) ...

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ペンギンハイウェイ(王道ど真ん中の夏休みジュブナイル)

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 なんというか、サマーウォーズあたりまでは細田監督もこれに近い空気の作品がつくれていたのだよなあ、と懐古してしまう。森見作品は実は初めてなのだけれど、見終わってから原作も読んで見て、想像以上に小説に忠実につくられていたことにもびっくり。よくつくったなあ。
 ウチダ君の個性が抑え気味になっているせいで、彼の存在感がくぎゅう化していますが、原作における理のアオヤマ哲のウチダを押し出すと物語のバランスがくずれるので仕方なかった、というところだなあ。棒読み俳優もそんなに違和感のない使い方になっているので、見ていて不快になりません。アオヤマくんのキャラクターに対する各人の距離感が感想をもしかすると左右するのかもしれないなあ。自分の時にはあんなお姉さんいなかったぞ、とかおもいつつ。

 素晴らしい映画でした。夏に見るのにぴったり。