Anything Goes (again) ...

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とりあえず記録 その3

・寝ずの
映画化のはなしも知らなくて、映画館で宣伝をみてびっくり。原作が大好きなもので、とりあえずみとかないと、と。監督のマキノなんとかについても、なんだか見たことのある横顔だなあ、マキノの一族ってまだいたんだ、程度にしか認識していませんでした。映画館にはいって監督が誰かがプログラムで判明してびっくり。大丈夫か?とかすかに不安が。
実際には、監督第一作とは思えない安定したエンターテイメントとおしゃれっぷりに大満足でした。
自分のらもびいきの点をひいても、非常に良くできた映画です。
この映画の難点があるとすれば、随所に満ちている「下」のねた。生理的にそれがうけつけられない人は映画の楽しみの半分以上を損しているのだと申し上げたい。
俳優陣も豪華絢爛。中井貴一がこんなにも良い声をしていたなんてびっくり。堺正章の登場でクライマックスのどんちゃんさわぎに盛り上がっていきますが、最後にやっぱりほろりとします。
見終わっての感想は、「こういう葬式がいいなあ」。できればこういう葬式に出たい。自分の葬式もこういう風にできればいいな、と。中のネタではないけれど、自分では見られないんだけれどね。
 これが実話にもとづいているのならば、噺家というのは日本で一番幸福な職業なのではないかと思います。だてに、うらのどぶをはっていたわけではないのです。
 まだまだ邦画も捨てたものではない、と、ちょっぴり元気のでる一作。らもの他の作品もぜひ映画化してほしい。超老伝とか。あと、サントラダシテクダサイナ…

・小さき勇者たち
大映ガメラは子供のころから大好きでした。平成のガメラはリアルなんだけれど、「特撮の文法はこれだろ」みたいな臭みが鼻について、映画館には行きませんでした。今回は、脚本がはたけ違いという点に一抹の不安を感じつつ、金子ガメラにはまったく感じなかった映画っぽさのにおいを感じて初日に。
 結果、あざといまでにガメラでした。昭和ガメラの歴史をたくみにとりいれ、つなぎあわせて、等身大のガメラができあがって。子供たちとのつながりも、いままで以上に直接的に描かれて、大人と子供の溝とかけはしも、ずるくかっこよく描かれ、きちんと感動できるちゃんとした作品。E.T.との関連をいう人が多いのだけれど、E.T.はちゃんと見たことがないのでよくわかりません。でも、上質なジュブナイルだというならば、これはまさしくそうです。田崎監督の新しい一面を見た思い。小中和哉監督と並んで、次の作品が楽しみな監督さんになりました。
 アト、音楽が上野洋子。最初はぴんとこなかったんだけれど、なんだか聞いたことがある旋律。サントラで聞きなおすともっとはっきりしてきて、調べてみたら…ZABADAKの初期メンバー…
 つまり、自分としては一番よかったころのZABADAKの新作がここにあることに。
 結局、劇場でサントラを買い、またしてもCDDBの登録作業なんぞをいたしました。トラック多いから大変だった…

たぶん、もう一度見に行きます。

 二回目見てきました。一度目で長く感じたシーンがそれほどでもなく感じるのはホテルと一緒。つまり、印象には残るけれど無駄なコマがないということで、シナリオと演出のよさが光るのです。
 それにしても、二度目となるとなおのこと音楽のZABAっぽさが耳に残る。ラストの歌も上野洋子が歌えばよかつたのに…
 興行的にも悪くなさそうでうれしい限り。大魔神もいいけれどぜひ続編をお願いしますよ。
 祖父の形見で「あいざわ」にはアヴァンガメラの甲羅の一部とかが残っていて、父親がそれを手渡すことでガメラとかかわりあい、トトがアヴァンタイプへの完全成長をとげるはなし、とか。もちろん敵は遺伝子操作で復活させられた翼竜にギャオス細胞がとりついた完全体ギャオスで。
 ガメラもう一体だすのもよいかもなあ… 三代のはなしにするとか?

 とにかくぞくへん…