Anything Goes (again) ...

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とりあえずの記録

・Tideland
初日にいったら人が多すぎて立ち見でした。
立ち見の映画なんて何年ぶりだって感じ。しかも、終わってでていくと次の回にまたぞろ並んでるし。
その上、帰る客はくちぐちに「よくわかんない」とか「気持ち悪い」とか「目がちかちかする」とか、ほめてる奴がみあたらん(笑)。
たのむから、ファッションで映画みにこないでください。余裕で座れたはずなのに(30分前に映画館にはついていたし)。

内容は、どっしりとテリー・ギリアム。ブラザーズグリムなんか子供の遊びです。
おいしいもの、大好物だけならんだフルコースを食べている気分。
よくまあ、こんなに好き勝手つくらせてもらえたよなあ。
とかいいながら、そのおかげで味わえる幸せなのだから、よい時代というべきか。
1年遅れとはいえ、神奈川東京で2館だけとはいえ、ちゃんと上映されたのだし。

大半の人には向かない映画です。
理不尽とか不条理とかがだめな人、グロいシーンやそれを連想させるものがだめなひと、
良識や常識がないとたおれちゃうような人、生と死ははっきりと区別がつくものだなんぞと信じている人はやめたほうがいい。

ほんもののファンタジーなので、ソフィスティケートされたお行儀のいいファンタジーもどきしか知らない人にも毒が強すぎるでしょう。翻案される前のグリム童話ジブリなんかよりも好きな人なら大丈夫かな。子供はこどもっぽく、大人は大人っぽくあってほしい人なんか、見ても嫌な思いするだけですよ。

ごく一部の人のための極々私的な映画です。

問題は、爆笑問題が、というより太田の人がやたらとほめちゃったせい、なんだろうな。
そのため、これをオシャレ映画だと勘違いした雑誌がやまほど特集くんじゃった。
そのせいで本来ならば隣でMIiiiみてたはずのひとたちまでこっちにきちゃった。
おねがいだから、映画は自分の鼻で探してくださいょ…

なら、充分な売り上げをたたきだしてくれないと立ち見の意味がないな。
爆笑問題もあおったんだから、売れなかったらギリアムにいわれたとおり、次回作の資金だすんだよ、まったく。

え? 内容?
そんな野暮なこと、かけません。
個人的には、ここ数年の間に見た映画のなかでベストです。(奇談をも抜いて)
余韻だけでご飯三杯はいけます。

ミッチ・カリンの原作開きながら、しばらく余韻三昧ですよ。

はっぴ(ことぶき)は日本のものです。
では、短い休暇に。