Anything Goes (again) ...

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もったいないって…

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061101-00000025-bcn-sci

2Gとはいえ、たかがUSBメモリに10万円も払うこと自体が「もったいない」ことだと感じる自分は環境にやさしくない人間ですかね。

>「MOTTAINAI キャンペーン」はノーベル平和賞受賞者のケニアワンガリ・マータイ女史が、
>日本語の「もったいない」を、環境保全のキーワードとして世界共通の言葉にしよう提唱した
>ことから始まった運動。

>日本の伝統工芸品を次の時代に残していかないと「もったいない」という精神に基づいて、
>新しい価値観と世界観を構築する商品をつくり、世界ブランドへの展開を目指す。

って…これのどこが「マータイさん環境保全」なんだか。こんなこというとなんでもかんでも「もったいない」でごまかせるよなあ。

以前からこの「もったいない」運動にはうさんくさいモノを感じているんだけれど、ようするに「環境にやさしい企業・自分」を演出しつつ、「消費の規模と幅を大きくしよう」というえげつない経済活動に見える。
アフリカではどうなんだかしらないけれど、少なくとも日本ではそうだ。
どちらかというと「みえないところまでコストダウン」を売りにしてマンション安売りをしていたりするほうが「もったいない」の語感にはぴったりくる。

「もったいない」は、無駄遣いしないよ、という意味と、吝嗇家という意味とがあるんだけれど、その両方を狡猾にみあわせると薩摩切子になるとはしらなんだ。

価値のあるものに応分の評価を見出して相応の支出をする、という文化は「もったいない」の対極にあるはずなんだけれど、どこかおかしくなっているな、これは。少なくともモノがUSBメモリである以上、切子で10万円にすることは「応分の価値」とは言いにくいと思う。それは、元禄時代の贅沢勝負のような「無駄」でしょ。着物の裏にさんごをちりばめるような。

とても下品な活動にみえるんだよね、「もったいない」運動って。