Anything Goes (again) ...

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雑談

サマーウォーズ
 とりあえず、今年の映画ではいまのところベスト。次点がStarTrekあたりか。「案の定」な批判が散見されるのはナイーブさんのほほえましさという一種の予定調和。それでも一言だけ言うとすれば「あなたがいま使っているインターネット、どこかのサーバーの電源落とせばとまると信じているのですか」あたりか。OZの混乱に対して「サーバーの電源落とせばいいじゃん」というのはあまりにも勉強不足というか現実知らずというか。もっとも、そういう「リテラシー」がないと楽しめない、というハードルの高さはこの映画にはあるかも。「ここはひどいイソターネットですね」をリアルに考えているのかねえ。水道の水圧をいじる、というのも「ありえない」とか騒いでるのもよく見ますが、これなんかサイバーテロの可能性として実際に想定されている範囲のものでしかないわけです。騒いでいる人たちみたいなのが現実にはたくさんいるから、OZはあっというまに混乱していった、ということにはなるので、こういう「騒がれ方」自体が映画のリアリティーを強化している、ということだけはいえますが。
 個人的には「時かけ」よりも数ランク上ですが、そのへんの見解の相違にもこの「リテラシー」は関わっているかもね、とか思ったり。
 時かけの時もおもったのだけれど、奥寺脚本、たとえば「怪談」の出来とかと並べると別物。なんだろう、細田監督とのやりとりがブーストかけるんだろうか。たしかに、奥寺本だといっても見ようとは思わないからなあ、いまのとこ。

・破
 拝金。ここまでテレビのファンにべっとりとおもねってまで金をかせいで何がしたいのか、という感じ。映画になってないし。以前、FFの「はぐはぐ」を毛嫌いしてネットで切れまくっていたヒトタチがよもや今回の「ぽかぽか」を喜んでいたりしねーよな、え?という点だけが気になります。まあ、たしかに「こうつくれば儲かる」の王道ではある。そういう意味では今もっともジブリに近いのはやっばり庵野なんだろうかねえ。

・ベルギー展
 文化村の20周年なんだろうが世界不況のあおりをくらいます。そのせいで姫路のものがまとまってみられるのはうれしいけれど、所詮そこどまり。以前渋谷や鎌倉にきた象徴派展にくらべると… デルボーたくさんあります、といっても油彩はわずかで大半がリトだし。展覧会のプログラムすらつくっていないというやっつけ仕事。みられたんだから文句はいいませんが…

・日垣の勝間本
 立ち読みですむ量です(しかもBookOffで読みました)。まあ、バランスよい流れではあるけれど、やっばり「緊急」である理由がわからない。カツマーな人たちにはその「よいバランス」が危機的に不可欠だから投与しないと、ということなのだろうか。小飼氏がなぜか触れなかった部分に本書の最重要ポイントがあるような気がするんだけれど、日垣氏もそこはさらりと流してはいます。「フォトリーディング」のくだりね。ここからスピリチュアルに至る展開については、もしかすると様子を見ながらもう一冊書くつもりとかあるのかもしれないけど。
#小飼氏はもしかするととーってもな「ヲトナノジジョー」で「触れなかった」のかねえ…
 ちなみに、このあたりにかかわるであろうヒント。勝間氏は加藤諦三の読者なんだよな、そういえば、ということ。たしかに、あの気持ち悪さは共通のものだ。

・真マジンガー
 今川監督、どこまでつっぱしるんですか。26話で体力つかいはたすスタッフ続出ではないかと心配でなりません。
やっと、定額小為替つくりました。申し込まなきゃ。

・W
 とりあえず、田崎監督なので安心して見始め。もっとも、脚本も三条陸だし、不安要素はあまりありません。井上氏さえ書かなければ面白い、という事実はキバとディケイドで再確認できたし。でも、ルナはちょっぴりきもちわるいかも(笑)。

・映画ライダー集合
 なんというか…期待していなければ十分楽しくみられます。昭和に思い入れなければそのほうが楽。物語が決着しないのはなんといいますかねえ… 最低なのはGacktとかいう人のあまりのむちむちっぷり。演技がんばってもこの外見では「戦う人」にはとても見えません。むちむちな腕なんかいらないからもぎ取って武器に交換、と考えれば説得力はある、のか…

有川浩という作家
 がいますね。わりと好きな部類で何冊か買っているんだけれど、先日の新刊をぱらみしていてだめになりました。これが翻訳文学だったら訳者かえるか、原著にあたればすむのだけれど、日本の作家だともうどうしようもない。言語に対する肌触りというか生理的な感触の部分で「ダメ」だったんですわ。これ、学術論文ならまあ我慢して読むけれど、小説の場合、完全に致命的なものです。言葉を選ぶセンスの段階でありえない、以上、たぶん二度とこの作家の本を手に取ることはないでしょう。

・こっくりてなんだ
 カッブものの横に「こっくり」で書いてあったんですが、これなに? 買う人間を馬鹿にしているんだろう、ということくらいしかわからない。そういう世界で、ゴマブックスがつぶれる、というのもわかる気はするけれど、むかしは結構おもしろい本だしてたのになあ。最近はちょっとアレでしたけどね…
 調べたら広辞苑に一応それらしい使い方はのっているのですな。「辞書にのっているんだから商品名にしてもいいや」的流れか。気持ち悪いからじぶんでは買わないけど。


 それにしても、5000文字制限てな少なすぎませんか、Yahoo殿。