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雑談的つぶやき

・宮下公園って、一体どれくらいの人が実際に行ったことあるんだ?
 NIKEネーミングライツ獲得以来、随分香ばしいことになってきている宮下公園。
 とりあえず、問題点はいくつかに集約されそうですが。
 ・「公」園なのに企業に命名権売るなんてありえない。
    「公」会堂ですでに実績あるんですけどね。あのときはこんな騒ぎにはならなかったよなあ。
 ・役人の上意下達で、そのやりかたが気に入らない。
 ・NIKEという企業が気に入らない。
 ・公園に住んでいる人たちの環境を奪うな。
    いや、だからそこは「公」園なんじゃないの? と、最初のスタンスと真っ向から対立するはずなんだけど、これ。

 こんなところかな。他にあるかな。

 で、個人的には「区が管理している」ものについて企業にネーミングライツを売る、ということ自体に違和感を感じる、というのは「公共」なんだから、という発想としてわからなくはない。でも、上に示したようにそれは今回初めてではないわけで、「なんでいまさら」感がありあり。つまりこの「違和感」は方便なんだよね、という。でなければCCレモンの時に暴動おきなかった理由にならん。

 上意下達が気に入らない、というのも心情的にはわからなくはないけれど、でもそうしないといつまでも何一つきまらないじゃん、というのもよくわかる。ので、これはどちらともいえない。

 NIKEが気に入らない、というのは完全に個人の趣味、主義の問題なので、無関係でしょ。そんなこというとどこがなにやっても「気に入らない」奴は必ずどこかにいるわけで。たまたまNIKEが一部の方々にとって仮想敵にしやすかった、ということですかね。役人のやることはとにかく否定したい、というのもここにはいるかな。それとも、アディダスとかならよかったのか? 外国企業が気に入らないというのならアキレスとかミズノとかミツウマゴム(古いか)とかなら?

 「公園に住んでいる人」うんぬんは論外。それこそ、宮下公園を公園として利用するにあたって一番障害となっているのがその「住んでいる人」たちなのだから。少なくとも、彼らのおかげで宮下公園はちょっと足を運びがたい場所と化している。一時期の新宿の地下道みたいな。文字通り、「公の場」なんだから、住み着いている人たちをなんとかするのが行政のお仕事でしょうに。だから、「NIKEなんていう企業に頼らず、区としてきっちりと公園を整備しなきゃだめだ」というのなら分かる。分かるけど、それはネーミングライツとは無関係。

 住んでいる人たちは公共の公園を究極の形で私物化しています、という現実を、社会的弱者への救済という建前をかざすことで企業攻撃、行政攻撃のために「活用」しているとしか見えません。そのこと自体についてうんぬんする気はないけれど、少なくとも昔からの宮下公園を知っている者としては、NIKEの公園ができあがったらまた行ってみてもいいかな、とは思うけれど、現状の宮下公園には行きたくない、というのが正直なところです。汚いし雰囲気もよくない。暗いと怖いし。

 別に、NIKEじゃなくてもいいんだけれどね。渋谷区があの公園をちゃんときれいにしてくれるとかでも。でも、「行政が」きれいにしたところで、今住んでいるような人たちは「行政のすることは公共」という発想で単に「きれいになった公園に改めて住み着く」だけ、というのも目に見えている。と、いうことは、企業にネーミングライツ売ってかわりにきれいに整備してもらう、というのは渋谷区にとってはある意味ウルトラCだったんではないですかねえ。