Anything Goes (again) ...

Yahooブログから移りました

アジャストメントとか

ようやく見てきました。

なんというか、結局ボーンシリーズの番外編的なにおいをただよわせている感じ。
SFというよりも、おしゃれなラブロマンスです。

調整する人たちの雰囲気なんかはがんばっているけれど、いまいち、それっぽくないのはラブロマンスとの整合性がむずかしいからかな。ディック節が全面にでてくるとラブどころじゃなくなる。

おしゃれ映画としてはよいできです。ディックを求めて見に行くとちょっとものたりない。

結局は全部運命なんじゃないか、というあたりは調整官にはちゃんとそれぞれ上司がいて、とかに出てきてはいるけれど。
そして、エンドクレジットの謝辞のトップがチェアマンに宛てられていたり、とがんばった感じはあり。
まあ監督第一作というから、今後のばけっぷりに期待しましょう。
今回は、映画づくりにエネルギーかけすぎてせっかくの脚本のねるこみがたりなかった気配。
17とか青とか、うまくいきそうになると無茶苦茶する、とか、時間を超えた縦軸が織り込んであるにもかかわらず、ほぼすべて不発。このあたりはちょっ残念です。
調整者の立場をも超えた運命のねじれとか、彼らが観察はじめてからの人類の歴史との接点とか、それがほんのささいなことで、みたいな展開を楽しめたろうになあ。
ちなみにハリーから借りる帽子だって「青」なのにね。

ディックワールドを期待するならばエンジェルウォーズのほうが近い。

過去のディック映画考えてみると、やっばり一番それっぽいのがスキャナーだとして、二番目がNextあたりかなあ。ユービックの映画化も動いているようなので期待と怖さ半々、です。
 ・