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ヒューゴの不思議な発明(いや、タイトルもちょっとアレなんだよね)

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ヒューゴの不思議な。
とりあえず、予告編が意味不明。あれだとファンタジーっぽい。ライラ的なアレかと不安に思ったもの。
原作は金原瑞人訳なので気になっていた&あの予告編はミスリードだろうと判断。しかも監督がスコセッシだし。

映画に対する暖かい愛情にみちあふれた王道の「映画」でした。スコセッシやるなあ。
ただ、ジョルジュ・メリエスについての若干の予備知識がないとこの物語の流れは追いきれないかも。スコセッシ版のニューシネマパラダイス、というのはそのとおりだと思う。

これは、映画に対する愛情表現であると同時に「映画」は死なないのだ、という意思表明と映画は世代交代を経てよみがえる、というお話。だから、表題はヒューゴだけれど、主役はメリエス(とその作品)。いわば、リュミエール兄弟が機関車の映像で当時の人たちを驚きをもたらしたように、スコセッシは3D作品で映画の可能性にふれようとした、という側面もあると思う。

全編を貫く物語は再生と修復による復活。誰一人として悪人は登場せず、ほとんどの人たちが再生されてハッピーなラストシーンをむかえられる、まさに「映画にしかないような現実」を迎えます。それがわかっているから、というか匂いでわかるので途中のハラハラシーンがかえって蛇足に思えてしまうかもしれないほど。

プロデューサーにジョニーデップ、脚本がジョン・ローガン(ネメシスの人か)、イザベルがクロエ(成長したなあ)、貸本屋クリストファー・リーベン・キングズレーももちろんだけれど、そしてちょい登場のジュード・ロウもだけど、ぜいたくな布陣です。

雰囲気としては
マゴリアムおじさんとか、Dr.バルナッソスとかを思い出しました。

ちなみに、劇場は満員とはいかないまでもそこそこ人がはいっていました。
吹き替えが2D、字幕が3Dという組み合わせ。
コララインの時と違っていろいろなパターンがあるみたいなので、近くの劇場に確認しておく事をおすすめします。

ただ、予告編に魅力を感じてみてしまうと辛い、かもなあ。映画好きの人には絶対のオススメなんですが…

発明とかしてないじゃん、と思ったけど、よく考えたら義足一個つくってたな、ヒューゴ。