このシリーズ、すでにウルトラ兄弟集合物のお約束をきちんと踏襲した事業となっているあたり。
しかし、問題はその「人数」で今回はとうとう32人とか。あいもかわらず某界隈では「声をだすのが偏っている」とかなんとかかまびすしいわけです。
それ以前に過去のオールスター物では「お祭り的」フィールドで「お祭り的なおっきな敵」と闘う、という展開が足かせとなっていろいろと無理がたたり、とうとう過去のプリキュアに触れることがほとんどできないままストーリーが進んだりしていたわけで。
今回は、そういう「ハリボテ的お祭り感」の排除がいい味をだしました。「妖精学校でつかわれているブリキュア教科書」による「予習」とか、「教科書になんでも書いてある訳ではない」とか、こまかいツボもたくさん。
#まあ、過去に「生まれてすぐにプリキュアの妖精になった」奴とかもいたのだけれどそれはそれとして(笑)
最新作と前作を中心にまわしつつ、過去作のキャラも要所で活用する。敵から転じてブリキュアになった二人の立ち位置もちゃんと使う。まともに闘わせるとパワーバランスを欠きそうなのは短いけれど特別枠の見せ場を作る、等等。
そして、お約束展開として初代のパワーバトルとマリンのドヤ顔は適所配分される、と(おでこぱんちは子供達に大受け)。
まあ、強いてものたりなかったとすればハミィあたりがしゃべらなかったせいで天然毒舌キャラが生きなかったとか、シフォンのむちゃくちゃな活躍を見られなかったとかくらいですかね。
新規蒔き直しの結果、良い具合にまとまった良作となりました。NS3つくるとなるとまたアイデアねらないと行けないかも、ですけどね。そろそろライダーのみたいに前半後半完結編の疑似三部較構成とかにしないとだめかもねえ。
それにしても、最近のミラクルライトは明るいですな。劇場がはでに光り輝いていて、これはこれで感動的。