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夏の映画いろいろ

ライダー・戦隊
 ここ数年、夏の戦隊映画の出来がよい。一時期のとってつけたようなちゃちなものから、ちゃんとしっかり楽しめる物になっているので安心。今回も、そういう意味ではちゃんと作られています。テレビ本編とのタイミングがちょっとずれちゃうのは宿命的なものだからしかたないし。
 ライダーも、パラレルネタながら手堅いつくり。ただ、もう少し派手にもりあがるような構成にもできたのではないかなあ、とか思ったり。最強形態がウォーグレイモンチックなのはご愛嬌。やはりポイントは「野生のマヨネーズを釣る」所、かなあ。

ローン・レンジャー
 昔のテレビシリーズで、自転車に乗って「ハイヨー、シルバー!!」てやった人は全員みるべし、な映画。あと、トイストーリー2で「走れブルズアイー風のようにー」とかで覚えちゃっていた人も字幕で見直した上で本作をみるべき。キングのITのラストシーンが(もーいいって)。
 小洒落たノリとお約束。ジョニーデップの自由な感じ、的確に流れるウィリアムテル序曲。白馬の有能さとキラーラビットたち。
 最近見たカウボーイモノってカウボーイvsエイリアン、ジャンゴ、ときてこれ、だけど、お約束をきっちりまもればはずれないよ、という世界でもありますね。

ST In To Darkness
 JJの二作目は、オリジナル映画二作目のパラレル再話でした。いや、正確にはTOS版の再話なのだけれど。プライムディレクティブからはじまってあの展開へ。個人的には、エンタープライズドレッドノート級をもっとよく見せてほしかった、かなあ。歴代エンタープライズの中にNX-01がいたりしたのも楽しいところ。トリブルも今回は見せ場をつくります。ところで、レベルの1/500どうしようかなあ。
 あと、JJ版エンタープライズの全長を考えたら弩級ってとんでもないサイズだよなあ、とか。
 もうひとつ、これでJJ宇宙には平行スポックとカーンという「供給源」が揃ってしまったので、とんでもない科学力を手に入れることをもくろむ悪党がでてきても良い頃合いですな。

 結局、その後3D字幕、3D吹き替え、と計三回みてきました。吹き替えもそんなに悪くないけど、やはり台詞の細かいこだわりについては字幕でみないとね、という感じ。
 三回見て気がついたのはたとえば、例のケイノーミアンの宇宙船は「少し前にマッドから没収したもの」だったとか(だからトリブルがいたわけね)。

パシフィック・リム
 事前情報をもとに「3D吹き替え」で見てきました。普段は吹き替えなんかみないのだけれど、今回ばかりは大正解。ちゃんとした声優の底力と、「わかっているキャスティング」によって数倍出来が良くなったのではないかな。主役の声に素人をもってきてぐたぐだにしちゃった自己満足映画を最近みたばかりなので、この安心して身をまかせられる安定の声優さんたちの技能にヤラレました。
 メカ群も(たぶんすでにいいつくされているけれど)いろいろごちゃまぜにしつつも「わかっているなあ」という奴らばかり。パイルダーオンあり、ロケットパンチ(アームパンチ)あり、ブレストファイヤーあり、etcetc。そして怪獣がまたなまなましくて、巨大で、吠える。こうでないとねえ、と思いつつ、これを東宝や円谷がつくれなかった現実にしんみりしたり。
 イェーガーとしては、・超巨大なやつ、・変形するやつ、・合体するやつ、とかがまだでてきていないので、ぜひともシリーズ化してほしいところ。
 あと、なんとなくバトルシップの臭いもする。「結局最後はアナログ頼み」なところもそうだし、宇宙人が海から侵略しにくるところも、こちらの兵器もちゃんとあたれば効くところとかも。