Anything Goes (again) ...

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マンオブスティール(と、なんだかハーロックみたいな)

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 とりあえず、ザック監督の最新作。SuckerPunch以来です。既存ものの新作ということで一抹の不安もあったのだけれど、そこに制作クリストファー・ノーランというだめ押し。事前の情報から、これはまさかカル・エルのネクラな自分探し譚かと心配していたのですが…
 「自分探し」はロードムービー風にさらりとこなし、その中でやんちゃもしたりで杞憂でした。映像もこれでもかと「スーパー」な表現で派手で迫力あって贅沢。
 でも、結局ラッセル・クロウケヴィン・コスナーがあまりにもおいしいところをもっていくせいで、せっかくかっこいいヘンリー・カヴィルの存在感がもったいなかったかも。なにしろ、冒頭のクリプトン星で映画一本分、成長期のコスナーさんの見せ場までで二本目、そしてようやく本編、という普通に作れば映画三本分でないのこれ、という。
 そして、ゾッド将軍とのバトルをラストにもってきたりもするせいで、いやいや、続編ってどうする気なのこれ、といういらぬ心配をしてしまうのです。
 バットマンとの競演らしい、ときくとこれまた一抹の不安を感じつつ、しかしこの路線がうまく続いてこそジャスティスリーグの実現があるのだしぜひまたがんばって欲しいところ。
 ところでグリーンランタンの続編はまだですか?
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えーと、ムピチケ買ってあったのでハーロックも見てきました。アルカディア号が実は結構もとのデザインをふまえていたのにちょっとびっくり。映像表現もなかなか見応えのあるCGの連続(キャメロン監督はこのあたりをホメそう)。ストーリーというか設定としても、まあ、アリだろうなと思うし、メインに俳優つれてきたものだから不安だった声優陣もちゃんとおさえるべきところはプロをもってきているのでそれほど酷くないのです。が、
 いかんせん、脚本がちゃちすぎ。中学校の文化祭の演劇みている気分になります。だれもチェックしなかったの?それとも、チェックしてちゃんと意見を言える人がいなかったのだろうか。
 つっこみをいれていく、というレベルすら遥かに凌駕した、呆然とするいい加減な展開です。

 こんなだから、CG映画や実写映画を日本がつくるとろくなことがない、とまた言われるのだろうなあ。

 「音声を消す」ことでちゃんとみられるのになあ、という感想をもってしまうのは「風立ちぬ」に続いて二作目。