Anything Goes (again) ...

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超高速!参勤交代(公儀隠密の方々、御愁傷様でした)

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 設定を知った時点で、なにそれおもしろそうじゃん、でした。佐々木蔵之介の熱演もあいまって、そして懐かしい昭和時代劇のテイストもあわさって、なかなか楽しい作品に仕上がっています。参勤交代の内実等については結構しっかりと描写しつつ、とばすところは底抜けにぶっとんでいてメリハリあり。最後の見せ場なんか、途中で違う番組にかわってしまったか、とおもうくらいです(笑)。昭和テイストは、ありえないほどの御都合主義的殺陣シーンに顕著ですが、そういう部分がしらじらしさにはならず、魅力になっているあたり、監督の手腕が見事。三谷監督だったらへんなおしゃれ方向にいってしまったのかな、とか想像しながら見てました。
 いくつかの台詞が二度使いされていて、それぞれ「見せ場」になっていますが、このへんはやり過ぎに近い感じもしなくもない。でも、そんなことも気にならないくらいすっきりと気持ちよく見終わる事の出来る作品でした。
 それにしても、八人全員強すぎでしょ、これ(笑)。公儀隠密のひとたち、今回の五日間で何百人殉職したのやら。「死して屍拾うもの」なさすぎる。あと、菊千代かわいい。

 書店でみかけた小説版(原作なのかな?)も読んだけれど、ちょっとくどい感じがしたので、映画のそぎおとした感じでの作劇のほうが正解だったと思います。

 あと、深田恭子って顔と名前がなかなか一致しません。エンドクレジット見て、ああ、そうだったのか、と。エンドクレジットには宮崎吐夢の名前もあったのだけれど、どこにでていたのかな。関所の役人ぽいけど。
 パンフレットにはほりのぶゆきの四コマが二つも掲載されていてお買い得です。