Anything Goes (again) ...

Yahooブログから移りました

ベイマックス(がんばれフレッド と、そのパパリー)

イメージ 1

 いつものごとく、おまけの小品は微妙な(強烈に控えめにいって)出来です。このあたりの監督が本編にかかわる頃にはちゃんと根性叩き直されていますように。少なくとも、犬好きにとっては気持ちの悪い擬人化とあいまって劣悪な扱いに辟易する出来。PCもへったくれないわ、これ。

 で、本編。
 原作がマーベルのBigHero6だ、ということは、まあマイナーな漫画なので知らなくても大丈夫。ベイマックスの予告編も最初の「ゆるふわ系」から次第に陰謀と復讐と仲間と、という側面を強化していったので、ちゃんと映画を見ている人なら特に騙された感じもしません。ヘラクレス配給したところに爪の垢せんじて飲ませてやりたい。(映画館で映画をみない人や、予告編やエンドロールをすっとばすような無作法な人はどうでもいいです)

 14歳と行動を共にし、サポートする「身内がここにいるロボ」です。ヒーローマンが天然度を増してしゃべるようになった感じ。さりげなく、とんでもない発明品が顔をだしたりしていてハニーレモンのハンドバッグなんざレシピによってはめちゃくちゃやばいしろもの。
 本編は、テンポよく無駄なくよどみなく感動のお約束物語が展開されます。ディズニーなので、結局「みんないい人」です。安心の物語。
 アナ雪同様、恋愛要素はゼロ。「たよれる男」もいません。ハリウッドの大好きな親子ものか、というとヒロ兄弟は幼くして両親をなくしているのでそれでもない。兄弟仲良く、という意味ではアナ雪路線、ではあるのかな。
 「日本の表現」が評判になりましたが、「嘘日本語」がなくちゃんとした看板だったり、どこかで見たような、ロケハン場所をあてられそうな背景だったり、ときちんとつくられています。なによりベイマックスのVer2.0(笑)がロケットパンチ撃つわウィングだして飛ぶわ、暴走闇落ち(当然目は赤)するわ、メモリーアクセスを拒絶するわ、でパシリムなみのど直球。

 超絶オススメなのですが残念なのは字幕でかかっている箱が少ない事、でしょうねえ。おまえはコララインか、と。
 なぜそれが気になるか、というとエンドロール中にはさまる追加エピソード(そう、マーベルのお約束です)をきちんと味わうには字幕のほうがよいから。フレッドのお屋敷の絵で「あれ?」と思った人にはここでご本人の登場です。いや、吹き替えも悪くはないのだけれどせっかくならやっぱり本人の声で聞きたかったなあ。
 で、このシーンをひきあいにだして「ディズニーとマーベルがアニメでコラボするのは初」といっちゃう(実際にそんな表現もみた)と語弊があるのですよ。そもそもヒーローマンでスタンじいさんがっちり関わっていたし作中でコーヒーも飲みまくっていたじゃないか、と。

 さてさて、ベイマックスがマーベルユニバースの一つである、ということと、フレッドの父親の「仕事」を考えると、ヒロたちの両親の「仕事」やその死の真相とかあるんじゃないの?とか、ヒロと社長の発明品勝負(ベイマックスジャービス?)とか、スターロード達との共演、とか楽しみがひろがりまくりです。ベイマックスにはでてこなかったサンファイヤが実はヒロたちの父親だった、とかもありそう。

 ところでゴーゴーはあのガムどうしてるんだろうか…