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烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE(ぎりぎりまでみんな出てきたよ、という感じ)

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 小林靖子本。トッキュウジャーの最終展開へ向けてのネタもおそらくはしこみつつ、キョウリュウジャーとからませる、という流れです。そもそもが「前提として子供」が「一駅ごとになんとかしていく」トッキュウに対して、「世界中で恐竜にうちかってきたプロ戦士が大規模災難から地球をなんとかする」キョウリュウとの戦隊ギャップをうまく意識して作ってきました。プロ対素人、大人対こども。
 クロックシャドウによって「こどもになってしまう」のが「真の姿にもどっただけ」という造り込みはなかなか秀逸。だからこそ、「遠足じゃないんだ」から「家に帰るまでが遠足なんだ」のコンボにつながるのはずるいです。

 ちなみに、公開二日目の日曜朝にトッキュウ1号がやらかしたのと同じことをキョウリュウレッドがやってしまう、というのもうまかった。

 現場の変身動作ナバームにはあたり判定があって立ち位置によっては巻き込まれてダメージを負う、というのは戦隊ではめずらしいんでないかな。ライダーでは変身動作にまきこんで敵をふっとばす、というのはあったけど。

 ほうぼうの抱腹絶倒の小ネタに、ベテラン声優陣が花を添える中、天野氏の存在もなかなかのもの。声優になってもいいんじゃないのかこの人。
 映画のお祭りなのでシャドウサイドも特別扱いです。ライダー映画でのハート様たち同様、というとあれですが。個人的には愛すべきネロ男爵がポイント高し。

 ヤフーの評価が低調なのは良作の証(笑)。「いままでのオヤクソク」を期待していたヒトには今回の作品は少しばかりむずかしかったかもしれません。トッキュウ本編への布石プラスお祭り騒ぎ、なので、反射的におもしろがらせて欲しい向きにはきびしいのです。忍ばないメンツが冒頭ででてきて出番を消化してしまうのすらも耐えられない、というのであればどうしようもないのですが。