Anything Goes (again) ...

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ブリディスティネーション (指輪をだしてほしかったのになあ…)

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 この双子監督はしらなかったし、「タイムパトロールもの」みたいな宣伝も不安要素ではあったのだけれど、輪廻の蛇はハインラインの短編でも特に好きな部類な上、イーサン・ホークが渋そうなのも興味があって見に行ったわけです。
 結果、想像以上に原作通りだったので嬉しくなりました。これ、何も予備知識ない状態でみるとつらいのかなあ。SFとしては大鉄板なのでなにも不安なことなく安定安心してみていられる作品に仕上がっているのだけれど。たぶん、ハリウッド系の派手めな能天気時間警察モノとか期待すると肩透かしをくらうはず。
 原作は、ハインラインお得意の「いいネタ思いついたから一本かきあげちゃったよ」系の傑作です。それを、丁寧にふくらませて映画一本に仕上げました。監督の特質なのかもしれないけれど、ケレン味をきかせた派手な構図や映像表現がほとんどないのも、原作の雰囲気を再現するのにうまく効いています。
 SF好き、とハインライン好きはぜひ見るべき、な一本。

 個人的には「輪廻の蛇」といえば指輪なのだけど本編にはでてきませんでした。映画パンフの表紙が指輪なので、もしかするとディレクターズカットとかに指輪のエピソードを入れたりするかなあ。あと、パンフには時系列で整理した表がついてくるので本編がよくわからなかった人も安心、ですよ。