Anything Goes (again) ...

Yahooブログから移りました

イントゥザウッズ(忠実にグリム)

イメージ 1

 毛色の変わったディズニー映画。これもまたデップとストリープつかったミスリード予告宣伝で客を煙に巻こうしたんでしょうねえ。
「ハッピーエンドのその後」なんていうのだってミスリードです。グリムの代表的な寓話をいくつかまとめてしっかりと映像化しただけ。
 ただし、その際に「おとぎばなし」だの「童話(文部省推薦)」だのの後世の奴らがグリムに着せ付けた濡れ衣を全部ひっぺがして、民衆の生活を軸にストレートに表現しました。そりゃあ、今のニホンジンには評判悪いだろうさね(笑)
 ようするに、ヨーロッパの「子供」というのは悪たれである、ということ、そしてしつけが必要だ、ということが「共有前提」なので、そのあたりの常識がないと「なんだこのガキ」となりそう、と。まあ、子供ってかわいがるものではなくムチをつかって「教育」する対象だった文化だし、だからこそオイレンシュピーゲルやシュトルッヴェルペーターとかマックスとモーリッツみたいな話にもなるわけですからねえ。とりあえず赤ずきんとジャックがひどい。と、いうか今回のメイントラブルはほぼジャックが一人で勝手にやらかしたことのせいなんだよね。
 ほかの見所は、シンデレラの姉たちのはなしのように意外と原作に忠実なところ、そしして、バカ王子たちのおバカな共演(笑)

 思った以上にグリムだった、というのが感想かな。これの次にシンデレラを連続で用意しているディズニーというのもなかなか侮れない。