Anything Goes (again) ...

Yahooブログから移りました

日曜受験で普通免許 (五十の手習い)

イメージ 1

 諸事情あって4月から教習所に通いました。AT限定。仕事帰りの夜と土日でかせぐ、というスタイルです。一昔前の噂とはうってかわって、指導員の人たちはみんな感じが良い。サービス業って感じ。数人、年配の男性でぶっきらぼうな人はいたけれど嫌な感じではなかったし。そういう時代なのでしょう。

 学科担当の人たちは教え方もうまい。タブレットPCとOHP(!)、DVD教材をつかって「覚えるべきこと」を整理して話していきます。もっとも、ここは「免許を取りたい」人が教わりにきているので必然的に目的意識も学習意欲も違うのよね、と。それでも、話をききながら「?」となって後で質問しなきゃ、とか思っていると残りの時間の中で過不足なくそれらが説明されていくのは感動的ですらありました。うまい。意欲があるとはいっても、受講生のレベルは(日本語の力も含めて)ピンからキリまでだろうしいろいろと大変そう。
 あと、担当者の中で何人かは「決して受講生と目をあわせない」タイプだったのがおもしろかったです。どこか教室の斜め後ろ上方のあたりに視線を投げなながら講義をしていくスタイル。もしかして、なにかいたのだろうか…

 1段階の初めの頃はいろいろ戸惑いました。まず、つい手元が気になってしまって「遠くを見る」ことができない。前輪後輪の位置や車体の幅、ハンドルの切り具合と車の挙動がわからない。で、右カーブはいいけれど左に曲がるのがおぼつかない。みたいな感じで。ブレーキの踏み具合なんかも最初はピンとこなかったし。1段階技能の山場がS字とクランク。これは学科の時の雑談でハンドルをまわさないS字、おもいっきりまわすクランク、と聞いてからはちょっと楽になりました。クランクは何回かポールにあてて切り返したりしたせいで若干の苦手意識ができちゃったのだけれど、これも進入速度の調節とハンドル全回しのタイミングをつかんだあたりでなんとか。みきわめの時に「通れればいいって感じの運転」といわれちゃったけれど、はい、そのとおりです、みたいな。なんとかみきわめをもらって、修了検定をとおって2段階にはいりました。

 2段階はいきなりの路上。所内と違って他の車も歩行者も自転車もバイクもいる上、はじめのころは周囲に気をくばるどころではないのでひやひやものでした。大きめの国道に合流するところや交差点の進行、細い路地への左折、等気をまわすことばかり。ただ、速度調節が必要になるので、所内でたらたら走っていたのにくらべるとめりはりができます。35km/hだすだけで「速い」イメージだったのが、大きい通りだと60K制限だったりするわけで。あと、細い路地への急角度左折なんかはもろにクランクの角度(へたするともっと狭い)なので、1段階であんなに苦労したのはなんだったのだろうか、という感じになります。2段階での山場は当然、バック。特に方向変換でした。これ、所内で講習3回分つかって練習するのだけれど、なかなか後方の感じがつかめなくて3回目でぎりぎりようやくハンコをもらうという体たらく。しかもそのあとはまた路上に出るばかりで次に練習できるのは見極めの時、というのが落とし穴で、案の定ここでも若干の苦手意識が。とはいえ、見極めの時には何回も練習させてもらえたし、最終的に卒業検定の課題は縦列駐車だった(こっちは問題なかった)のでほっとしたのでした。

 あいかわらず学科は楽しく受けていて特に問題もなし。新しいことを勉強するのは楽しくて、筆箱、ノート等の勉強用具一式を揃えて受講していました。「勉強するのが楽しい」といった時に「いまさら何言ってんの?そうでなきゃそんなに何十年も学校にいないでしょうが」と返されてぐうの音もでませんでしたが。路上に出た最初の数回は「1段階の内容を思い出すように」という指摘とか「おもいっきりがたりない」(周囲にあわせようとしすぎ)と言われたりしていましたが、だんだん注意するべきことが明確になってくると指導員とのおしゃべりが増えていきました。特に後半あたりは「免許を取った後」の話題(試験では教わらないけれど実際に運転する時に役にたつこととか)や、近隣の施設や有名人の家(笑)の話とか。ひとつ、すごく印象に残っているのがこちらの住所をみて「その近くには環状交差点があるはずですよ」と言われたこと。県内に三ヶ所しかないラウンドアバウトが近くにある、というので気になっています。あと、高速教習が本来は二人でうけて行き帰り交代だったはずがなぜか一人だったこと。当然、普通の倍の時間運転することになったのでよかったのですが。高速教習では指導員がPAで飲み物をおごってくれる、という噂は本当でした。コーヒーをごちそうになりました。

 とりあえず、最初につくってもらった予定シートぴったりそのままのペースで卒業できました。「安心プラン」で追加料金払わずにすませておいてよかった(笑)。あとは二俣川です。せっかくなので初回限定という「日曜受験」を往復はがきで申し込み。卒検に通った6/11にはがきを投函。6/19,6/26,7/3で申し込んで、受験日は7/3という返事です。結構申し込みが多いのだな、という印象。

 そして、三週間あけて二俣川へ。日曜組は12時受付なので、はやめに昼食をとってから行きました。午前中は更新のひとたちが2,400人きていた、と後で聞いたけれど確かに大勢でごった返していた感じ。奥の建物で「11:50頃から受付します」とあったけれど、実際にはそれよりも早く受付していたみたいです。持っている葉書の番号にかかわらず、この時受付された順番で受験番号や名前の呼び出し順が決まるので、そういうのを待ちたくない人はここで早めに受付してもらうのが良いでしょう。この時点での受付で必要なものは、返送された葉書、申請書、住民票、身分証明書、調査書(今日の日付で黒ボールペン記入)です。証紙もあればよいけれどそれは後で買いにいく時間があります、とのこと。並んでいる若者たちにちょっとぶっきらぼうな感じで受付の警官から注意がとびます。「必要なものは事前に手に持っておくように」「クリアファイルや封筒からだしておくように」「調査書は黒のボールペンで書く」等々。自分の番になってから鞄をごそごそしだすような奴はまずひとしきり怒られてからわきのほうで探し、見つかったら声をかけるように、と注意されたり。ただ、住民票を忘れた人に対しては仮免許証の期限が切れていないのであればそれのコピーで代用できる、という対応がされていました。うん?じゃあその場合、身分証明書もいらないのではないの?

 受付のあと、視力検査をして「受験番号の札」をもらいます。その番号の机に座るように、と。試験前の諸注意ののち、必要な人には筆記具の貸し出しあり。証紙を買って帰ってきた時点ですでに解答用紙は配布されており、説明をききながら基本事項の記入とマークをしていきます。ここで問題は「自分の受験番号」。これは、机に埋め込んであるプレートの番号で、解答用紙に記入してマークします。先ほどの「札」は回収されてしまうので、あとで合格発表を見る時は「覚えておく」ことになります。それにしても、警察の人たちの雰囲気が大学の事務方が学生集めて説明する時の感じによく似ていて、ああ皆さん苦労しているのだな、と(笑)。

 問題用紙の配布をうけ、表書きにある注意事項の説明。問題用紙は再利用するので書き込んではいけない旨説明あり。なにか書きたい時は、解答用紙左下の「メモ欄」を使うように、と。で、50分の試験時間。この間、試験場には携帯用のジャマーが起動していて、電話は使えません。30分で退室可。結構この段階ででていく人がいました。ちなみに、メモ欄には、解答したものの自分的にはちょっと怪しいかな、という問題の番号をメモしておけば見直しの時に楽だと思います。マークシート用紙は品質の良いものなので、ちゃんとした消しゴムを持っていればマークミスも綺麗に消せます。

 試験終了後、合格発表までの間に「4桁の暗証番号を二つ」登録して紙をもらってくる。これは端末のいうままにやればすぐです。合格発表は廊下のボードに合格者の番号が掲示(電光ではありません)されているのを確認。ここで自分の受験番号を覚えておかないといけないわけです。落ちた人の札は裏返しになってます。今回はだいたい1/10の人が落ちたようでした。合格者は別の教室に移動し、簡単な講習と安全協会の説明を受けてからしばらく待ち時間。任意で安全協会に入るのだけれど、その待ち時間が長くて手持ちぶさたになるので結果的に結構な人数が入会した気配(手続き書類代行サービスありますよ、というので自分も入ってみました)。その後、申請書の返却(一人一人名前が呼ばれる)と写真撮影用の紙の配布、発行手数料分の証紙の購入を経て写真撮影。どんな感じに写っているのかわかりません。で、撮影後にまたしばらく待ったあと、完成した免許証の配布、でおしまい。これでだいたい四時すぎ。とりあえずこれでパスポートを持ち歩かなくてもよくなりました。

 このまま夜には一度運転してみて、もろもろ忘れていないか確かめたかったので、タイムズのサイトからカーシェア入会を申し込み、横浜でカードを受け取って帰宅したのでした。