Anything Goes (again) ...

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ライダーと戦隊、そしてハイ・ライズ

・戦隊モノ
 夏映画はライダーと戦隊のどちらかが良くてどちらかが残念、ということが多いわけで(時折どっちもだめ、もあるけれど)、今年は、というと戦隊のあたり。短い尺の中にサーカスと親子、という鉄板ネタをしこみきれいに着地させる、というプロの技でした。もともと、ジュウオウジャーのモチーフもサーカスだし、相性のいい話にした、ということもあるかも。

・ライダー
 いや、昨年のアレよりはよっぽどマシなんですよ。遊びもたくさんもりこんでいるし、本編の「あの感じ」からいけば十分に頑張っている、のだけれど… まあ、こんなもんなんですかねえ… 氣志團がベートーベンをはじめとした楽聖となって主題歌を歌ったり、卑弥呼が平田さんだったり、といろいろと楽しい贅沢はやっているけれど、でもなあ、という感じ。
 おひろめのエグゼイドは逆に存在感がばっちりありました。カセットの端子に「ふっ」と息をふきかけてから装着する、とか(笑)。端子さびるぞ(笑)。

・ハイ・ライズ
 渋谷のヒューマントラストシネマって本当に時々くる感じの場所です。今回は、バラードの傑作をトム・ヒドルストンが主役、というのだから期待しないわけにはいかない。閉塞したタワーマンションの中でおこる崩壊と退廃と適応、という軽くて重いテーマを上手にあみあげて、贅沢な閉塞を楽しめる一本となりました。バラード好きならぜひ。あと、トムヒのおしりが気になる人たちもぜひ。
 個人的には、ほんのすこしだけクーロンズゲートによりそうような気配を感じられたのも収穫でした。