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スーサイド・スクワッド(悪党たちの愛らしさ)

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 個人的にマーベルよりもDC派なので、前々から楽しみにいていた一本。DC世界は、一歩一歩手探りしながら進んでいる感じ。マンオブスティールから、バットマンvsスーパーマン、そしてこのスーサイド・スクワッドザック・スナイダーの癖の強い世界と超有名なキャラクターたちのリブートと統合、という難しい作業を着実にすすめてきています。ただ、正調能天気なマーベルにくらべると若干「大人向け」なのはあいかわらずなので、そういう単調なモノをみたい人はたぶんおよびじゃない。そういう人は別の映画にどうぞ、と。
 前半の「紹介シーン」がちょっとくどくてリズムが悪い、とか、デッドショットが「いい人」すぎて物語のテンポを乱している感じ、とか、最後の「解除」の場面でハーレイはとっくに解除されてたでしょ、とか、ちょっとだけ気にならないわけではないけれど、それ以上にキャラクターたちがあまりに魅力的で圧倒されます。堅物のヒロインフラッグ大佐とか、チンピラめいたMr.ブーメランとかみんなかわいい(笑)。そして、なによりもジョーカーとハーレイの純愛な物語、というところも良いです。BGMをかぶせてくる名曲の数々にさらに上書きをする純愛ハッピーエンド。あの場面あのタイミングでのボヘミアンラプソディにはシビれます。やっぱり人生にエスプレッソマシンは必要だ。
 撮影シーンが大量にカットされた、とジャレッド・レトが怒っていたみたいだけれど、これ以上出演シーン増やすと他のキャラをのきなみくってしまうからしかたないかもねえ。レト版ジョーカーのぶっちぎり感も素晴らしい。この後、コウモリ野郎とぶつかるのが楽しみです。その時にはバットガールも揃っていないとバランス悪いかもね。はっきりいってジャック・ニコルソン以来、これといってぴんとくるジョーカーはいなかったのだけど(ヒース・レジャーもわるくないけどなんか違った)、これは良い。
 このあと、はっきりしているのはワンダーウーマンジャスティスリーグなのだけれど、そのどこかで「スーパーマンの復活」ははさまないといけないのだし、「フラッシュ」も作るって言ってるし(その時はMr.ブーメランの見せ場もあるかな)。個人的にはランタンのリブートがどうなっているのかも気になります。とりあえず、ちょっと地味、という立ち位置からハーレイ・クイン人気で日の目をみられた感じになってきたので、この調子でどんどん走ってほしいところ。