Anything Goes (again) ...

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プリキュアドリームスターズ!(とりあえずうまくいった感じなので来年にも期待)

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 オールスターはすでに「数が多すぎ」て、物語ほ組むのも大変になっていたし、キャラクタヘをだしたら出したで「誰それのセリフがない」等々と文句をいわれ、構造的にもいっぱいいっぱいだったのだろうな、と。全二作まで、に限定したことでそれらの問題はきれいにかたづきました。そのぶん、細かいところに旧作につながる小ネタをおいてみたり、プリキュアの動作の中にこれまでのオールスターの動作を重ねて見たり、といろいろためしています。
 昨年の登場人数の時点で、たぶんもうどうしようもなくなっていた感じだし、「お祭り」にするとしても限界があるよ、と。お祭りにしたせいで物語がだめになってしまったら「映画」としては失敗です。なんとかキュアエコーでひっぱってきた側面はあったけれど、それもそろそろ限界だったのでしょう。
 キャラクターをしぼったおかげで「新旧交代」のイメージもきれいに表現できました。あとは「直近三作」を続けるのか、過去作とのシャッフルをしていくのか。新聞のインタビューではもっといろいろとたくらんでいるようなので楽しみです。

 フルCGとの融合はどうしても「絵柄の感じが違う」ところを演出に組み込む、という荒技をためしました。これまでもスクリーンの向こうから劇場の席に話しかける、というのはあったけれど、今回は途中でCG化したキャラクターがステージから観客に話しかけるスタイル。妖怪ウォッチシステムをすこしいじった感じですが、これで一つの物語の中に両方のモードを持ち込む(つまり短編を独立させなくていい)ことに成功しました。こういう新しいことの実験を組み込んでくるのもある意味前向きな姿勢、ということで。ちょっとばかりウルフェスのステージに雰囲気が近いかも。

 ストーリーはシンプルなので子供達もあきないだろうし、悪役の烏天狗の気持ち悪さもまあこんなもんかね、と(声優としては下手くそ)。どうでもいいけど、山里烏天狗ってプペル西野のイメージとかぶったので、たぶん「不快な悪役」としてはうまくいったのでしょう。
 エンディングのダンスがなかったのはここ最近の兆候、という感じだけどやはりあれはイベント感が高いのであったほうがいいのではないかなあ。