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Kiev 30 (ミノルタ16の遠縁)

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 1970年頃。Minolta16のコピー機にオリジナル機能を追加した系譜の一つです。シャッターは30,60,200、絞りは3.5-11、というのに加えて、「ピント調節」ダイヤルが追加されています。基本はパンフォーカスなのだけれど、調整もできますよ、と。これは、コピー元のミノルタ16にはなかった機能です。このほか、箱の中には現像用のリールパーツとか、引き伸ばし用のフィルムマスクとかがついてくるので、結構お得感あり(とくに最近はeBayで安く出てるし)。
 さて問題はフィルムカートリッジ、なのです。Kievはカートリッジつきでも安いので比較的容易に入手できるのですが、この30では「Kievにミノルタのカートリッジは入るけれど、ミノルタのカメラにKievのカートリッジははいらない」ようになっています。具体的には、巻き取り側のスプール径が小さいのでミノルタ機の巻き上げ軸があたるのです。他は同一サイズなので、言ってしまえば「巻き取り側の軸と蓋だけ交換すれば使える」のですが。

 あと、金属ボディが重くずっしりとしています。使うとがちゃがちゃと音がする(笑)。小さいからといって隠し撮りみたいな用途ではちょっと使えなさそうです。機械としてのつくりはそんなにいいかげんなものではないので、しっかりと動くのは立派。ただ、コピー元と同様、シャッターチャージとフィルム送りが連動していないので、シャッターを切らずにボディをしまうと無駄撃ちになる問題はあり。このあたり、この時代のカメラへの慣れが必要、といったところでしょう。

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