Anything Goes (again) ...

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パシフィックリム アップライジング(日本の特撮の今)

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 前作の衝撃を超えられたか、というとちょっとむずかしいかもしれないけれど、今回も「見たかった特撮」の集大成として存分に楽しめました。外連味が減った分、お約束を丁寧にたたみこんでくるスタイル。前作になかった(見たかった)シチュエーションはいくつかあったのですが、そのうち「ロボットプロレス」「飛行オプション」「怪獣の合体(キングオブモンスだ!)」をクリアしました。

 次作では敵地に乗り込む(前作ラストでほのめかしていた)のだから、ロン・パールマンチャーリー・ハナムは次作で再登場する、と信じています。新世代の一人乗りイェーガーとか、今回ヒントがあったところから「マコは脳だけ生存していてローリーと組む」とかはローリーが最後に駆けつけるのにぴったりだし、敵地に乗り込むのならチャウの経験(兼ニュートの監視役とか)ばっちり。あと、「合体怪獣」からインスパイアされるはずなので、とうとう三体合体イェーガーが登場しないと。

 物語としては、復興後の世界なので前作のような悲壮感はでてきません。そういう巨大戦闘のカタルシスも控えめ。見せ場をもっていくスクラッパーなんかはトランスフォーマー的だし、「東京」もどうみても静岡にある(チャイナマネーでそっちに新東京を作った感じ? ユニコーンもお台場というよりバンダイ本社のそばだったりして)、富士山も森林限界が随分上に迫っていて気候変動なのか、けずられたのか…みたいなところはありますが、すべては「ロボットもの」のお約束のためです。前作以上に「ロボットファン」に特化したネタづくりをしているので、一般的な映画の文法からは少しはずれかけているかもしれない。

 重厚な週末の中のカタルシスではなく、スーパーロボット系です。

 あと、みんな富士山大好きなのね。