ローライの中版一眼、SL66シリーズは単体で驚異の接写能力を誇る機種です。
コンパクトとは言いがたい、けれど、とても使いやすいボディに当時のローライらしいこだわりが凝縮されていて、「お作法」さえ忘れなければ、その道の人には堪えられない魅力を持ちます。
コンパクトとは言いがたい、けれど、とても使いやすいボディに当時のローライらしいこだわりが凝縮されていて、「お作法」さえ忘れなければ、その道の人には堪えられない魅力を持ちます。
手元にはSL66Eが一台ありますが、買って少ししたときに巻き上げがジャムってしまいミラーが降りなくなる、というトラブルにみまわれました。自分でなおせないし、修理にだすと結構な金額がかかるみたいだ、ということであきらめていたのですが、何年かしてひょんなことから直ってしまいました。
その後もたまにジャムがおこるのですが、その都度いろいろさわっているうちになにかの拍子で戻る、ということを繰り返していました。最近もまたやってしまって、なんとかならないかと探していたら…
さて、「ジャムる」といいますが具体的にはどんな状況か。シャッターをきって巻き上げクランクをまわしたところでがしゃ、と固まってしまいます。その際にミラーは上がりっ放し、クランクはどちらにもまわらない、という事態におちいります。絞りの開放測光も固まっているため、絞りを動かすとそのまま絞り込みになります。ダークスライドも途中でひっかかってしまって挿入できません。
上のサイトによると、左右のロックがひっかかりの原因。ダークスライドがはいらないのは片方のロックが先にひっかかるため、なので、サイトで説明されているようにダークスライドと同サイズで、ただしロックを逃げるために端を4mm幅で少し切り欠いた0.3mmプラ板を用意しました。0.3mmだと、スライドとほぼ同じ厚みのようです。
このプラ板をスライドのかわりにそうっと差し込んでいきます。うまく最後まではいると、かしゃという音と共にミラーが復帰して元に戻ります。そうすると、レンズの自動絞りも戻りますし、もちろん正しいダークスライドもきちんと挿入できます。
一つ問題があるとすれば、プラ板では剛性がないのでなかなかうまく挿入できない、ということ。曲がったりすると、シャッター膜をおしてしまう危険性もあります。これは、同サイズの金属板をつくっておくのが吉ではないかと思います。0.3mmのチタン板かジュラルミン板を加工したものをつくって持ち歩けば軽いし、出先でジャムった時の復旧にも役にたちそう。これはそのうちやってみます。
ただ、あまりジャムってしまう頻度が高い場合には調整にだしたほうがよいでしょうね。自分のSL66Eも、シャッターチャージの際のクランクの重さが気持ち悪いので、例の実家の近くの修理屋にみてもらおうと考えています。
#実は、その修理屋さん、このSL66Eを購入した某ショップからの修理依頼も結構受けているみたいなのです。