Anything Goes (again) ...

Yahooブログから移りました

セブン・サイコパス(この青いグリップが気に入ってるんだ!)

イメージ 1

 コリン・ファレル主演の割には単館に近い展開だったりほとんど宣伝されていない感じ。
脚本のためのアイデアと現実での描写とがそれとなくクロスオーバーしていく様子が丁寧でうまい。気を抜いていると自分が何をみているか混乱してしまう、なんていう人もいるかもしれない。でも、基本的にはストレートな物語だし、シンプルです。キャッチコピー的には七人のサイコパスの中心にまともな主人公のマーティ、という感じ。ただ、最後まで見てしまうと、癖の有る連中(サイコパスたち)にかこまれながら、アル中のダメ人間が真剣に自分や他人とむきあうすべを学ぶ成長物語、です。一番ダメな奴だったマーティ一人の成長の為に何人命を落とすんだよ、と。端的にいいきってしまうならば、友情をおしゃれに描写したちょっぴりブラックな物語、です。

 個人的にはもっとぶっとんだ感じに現実と妄想をないまぜにしても良かったのに、とか思いましたが。

 マーティの友人として登場するビリー役のサム・ロックウェルがまたいい味を出していて、ちょいトム・クルーズ的なさわやかさ。そして、クリストファー・ウォーケンの渋い存在感。もうちょっと評判になってもいい作品だと思うのだけれどなあ。


 同じ監督のヒットマンズ・レクイエムも見たいなあ。