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キック・アス2 ジャスティス・フォーエバー(リアルなグラビティゼロ!!)

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 いきなり大手の箱でかかるくらい評判になったのはいいことか悪い事か。と、いうわけでキック・アスの続編です。続編とはいえ、たしか原作者は全三作を構想していたはずなので、実際にはキャラクター設定準備期間をかねています。ホップ・ステップ・ジャンプの「ステップ」位置。
 デイヴの成長と参加(父親殺された会へようこそ)、ミンディの気持ちの整理(と、キャリー再び)、そしてもちろんマザー・ファッカーもこれで一皮むけた、はず。あ、エンドロールが終る前に席を立って歩き出すような人はちゃんと損をするようになっています。ソー2と一緒ですな。

 わらわらとヒーローとヴィランを設定してくる学園祭のノリも楽しいです。ほとんどは設定(あるっぽい)がいきてないのもご愛嬌。スタンの名前がでてきたり、プロダクションが”MARV”だったり、露骨に意識してます。大佐の活躍はたしかにもう少し見たかったけれどなあ。大佐もそうだけど、ヴィラン側に行った友人の扱いとか、いわゆる良識的な脚本展開は結構いいかげんに流されています。が、なぜが主役二人の家族との「約束」だけはちょっと過剰なくらい執着されます。ここは、物語の展開上の理由なのか、アメリカの文化ってそういうもの、だといいたいのか悩むところ。

 観客の多くがおそらくそうであると思われる「クロエ見に来た」人はたぶん満足できるでしょう。でも、前作のつっぱしるイカレ具合を期待するとちょっと肩すかしをくらうかも。ただ、これでキックアススーツの新型への期待や、おそらくはサイボーグ化してくるであろうマザー・ファッカー(黒く塗ってロボコッフ化するかも)とか、既に最終作へ向けてテンション上がってます。

 あとは、似たような境遇の続編ものとしてマチェーテ2の出来と比較されるだろうなあ、というとこですかねえ。