昭和ライダーから本人出演が来る、という時点でネタとしてはもう十分。さらに555おし、というあたりも狙い目としてはばっちりでしょう。十分感動的なのに、ひたすら笑い転げながら鑑賞する、という謎作品(笑)。
ライダーよりも強そうな生身の本郷猛からはじまって、ディケイドを橋渡しとするとでてくる鳴滝さんの怪演(このひと、本当になんなの?とおもっているとラストで「一ライダーファンとしておっかけやってまーす」的なノリになるとか…) そしてそして、個人的にはザボーガーを経てヒーローにかえってきた板尾創路。でも、いくらなんでも額に「十五」はないよなあ、とくすくすしていると、あげくの果てにジンバーさんが「旗で敵をなぎたおす」という姿にあらためて「ああ、これはおかしいのだった」と気づいたり。で、ライダーのロックシードでやたらと頭でっかちな姿のままたたかったり、ほんとひどい(いい意味で)
なかなかのねたっぷりでした。
いやー、楽しかった。XやZXの活躍もだし、なにしろとうとう「電線のみえない」ストロンガー技が炸裂する、という眼福。平成のライダーはのきなみ死者にひきづられている、というのは結果的に確かにそうだしなかなかうまいです。
ライダー映画としては水準を少しもちなおしたかな、という気がします。このまま夏、の前にキカイダーか。恋愛要素とかでぐだぐだになりませんように…