一言で言えば悪ノリ系。社会不適合なアル中脱落者の話、といってしまえばそれまで。でも、悪ノリが徹底しています。前半はブルースプラザーズ。「あいかわらず」な悪ガキのリーダーが「ちゃんとした社会人」な昔の仲間をアブナイ提案をして集めて行くさまはまさに。昔の町の12軒のパブで1パイントづつのんで制覇する、という馬鹿なチャレンジ、いいなあ。海外いくと行く先々でかたっばしからビール飲んで歩く身としてはこういう挑戦はもうそれだけでよし、です。ピアース・ブロスナンもあいかわらずかっこいいしなあ。
昔の店が「スタバ化」しているあたりでなにかがおかしくなってきて、気がついたら「盗まれた町」の世界になっているし。しかも、それが夢オチとかではなく「ガチ」だというあたりがこのチームのしたたかな悪ノリのあらわれです。あげくのはてに、よっぱらいの身勝手なアピールで侵略者を「あきれさせる」という撃退手段。
キングが侵略者を撃退した結果、地球の文明は衰退してしまうのだけれど、その衰退した世界で名前通りのアーサー「王」となってのびのびと生きているキングをみて心の底から良かったとおもうし感動もしてしまった…いかんな…
でも、見ているとひたすらビールがのみたくなる映画です。
BD出る時におまけで ”OUT OF ORDER”の札、ついてこないかなあ。あと、この監督、なんか凄く気に入ったので現在他の三作もBD取り寄せ中です。はまったな…
後、この映画みたせいでジョジョの三部が「おっさんがビール飲みに行く物語」にしかみえなくなってしまっいました（笑）
P.S.
「ショーンオブザデッド」、「ホットファズ」、BDを買って見ました。基本的にやっていることはいっしょだけれど、作品毎に悪ふざけのポイントが違う感じ。
ホットファズは公開時に「おれたちなんちゃらかんちゃら」という宣伝が不快でいかなかったのだけれど、あれ、中身と全然関係ないじゃん… 広報はちゃんとした仕事をしてほしいものです。
あと、ホットファズの随所からにじみ出てくる監督達の「イギリスのかたまった田舎がだいきらいオーラ」が、モンテイパイソンチックでツボ。
エドガー監督は「監督買い」対象となりました。
