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ダーティ・グランパ(マイ・インターンへの回答)

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 デ・ニーロとザック・エフロン。これ、コメディとするのもちょっと違うし宣伝に苦労するタイプの作品です。表にでているところだけつまみあげると、Tedやハングオーバー系の悪ふざけお下品ギャグだし、確かにそうなのだけれど、そういう目でみていると大事な部分を見落としてしまう。
 主役は、デ・ニーロです。妻と死別した老人が、余生の過ごし方を考えたとき、たまたま自分の経歴や経験をうまく活用しながら新しい人生を見つけ、そして、その過程で人生に迷っている若者をダイナミックに導く話。そう、実はこの話、「マイ・インターン」なんです。ただ、「おしゃれなファッション小物の映像」のかわりに「お下品お下劣なギャグ」を満載した、というところと、本人も若者も「きちんと自分の人生にたどりついて前向きな結果に至る」というところがマイ・インターンとは全く違うけれど。
 デ・ニーロが、孫のザックを目覚めさせるために何かやらかすな、ということは冒頭の細かいシーンでわかるので、実は最初から悪ノリギャグではなく、孫を温かい目としたたかな経験で応援する祖父、の物語。それが、たまたま元グリーンベレーだったり、弁護士の孫が実は写真や歌や踊りが妙にうまかったり、というおまけがついているだけ。中身はさわやかなんです、ほんと。下品だけど。
 パンフレットにデ・ニーロのインタビューがのっていないあたり、ちょっといろいろと想像してしまうのだけれど、何一つ問題解決をせずに先送りしていたマイ・インターンで不完全燃焼を感じた方はぜひ。