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グレートウォール(弱点は眼)

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 レジェンダリー作品。たぶん、資本が中国にうつったので、という理由もありそう。一言で言ってしまえば一発ネタ映画です。「万里の長城はなんのためにつくられたのか」という。あ、敵は饕餮です。みんな大好き饕餮。しかも、デザイン的にもかなりちゃんと饕餮饕餮文もあるし。
ただ、この設定だと「あれだけ長い長城をつくる必要なんかったんじゃないの?」とかいろいろつっこみたくなるけれど。そのへんはノリなので。
 西洋から黒色火薬を求めてやってくる、という設定のマット・デイモンチャン・イーモウ監督は愚直なまでにまっすぐな作り方をしているので、心の中でツッコミをいれつつ派手な戦闘シーンを単純に楽しむのにむいています。あと、とても評価できるのはクソ恋愛要素をいれなかったこと。これやられてたら興ざめだった。
 大舞台での(どちらかというとトンデモな(笑))戦いのシーンはなかなかの迫力です。特に、「大きなメカ」の稼働するシーンはなかなかのもの。長城の一部が開いて巨大なカッターを人力でぶん回すとか、監督ばかでしょ(すごくほめてる)。せっかくなのだからもう少し長城バトルをみせてくれればよかったのに、とは思います。「主役は長城」とまではいえない感じになっちゃってる。これ、もうすこしがんばって切り離された長城の一部が巨大ロボに変形して人力で戦う、とかまでやってくれていたらなあ…
 もちろん、現場の苦労のことなんかしらない皇帝のわがままで都がおそわれたりもします。これどうするんだ、とおもっていたらクイーンをたおして終了。それまでの「弱点の眼に矢がささればその場でとにかく倒れる」という饕餮側の性質の集大成みたいなものか。
 さて、レジェンダリー作品なので、このJing Tianの子孫が例のMONARCH機関の彼女だった、とかいう展開がくるかどうか。一応、饕餮もMUTOの一種なわけで可能性はありそう。ゴジラ、コングたちの戦いの中に、女王を中心とする高知能群体をぶつける、というのはひかえめにいっても見て見たいぞ。このあとも登場するごとにさらに知能もあがっているだろうし。饕餮の仕組みを解明、応用した合体巨大ロボとかだしてくれてもいいのよ?