Anything Goes (again) ...

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おじいちゃんはデブゴン(せつなくもかっこいい)

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 よもや、いまになってサモ・ハン主演の新作が見られるなんて、認知症の進行している老人が、知り合った子供を守るために奮起し、勘違いで中露それぞれのマフィアグループを壊滅させるお話。孫娘をなくした過去と、記憶が混濁し始めた現在とが切なさを強調します。ボケても唯一忘れなかった少女だって、「なくした孫娘」と重なっていたからで、さらに哀しみが増す構造。
 そして、アクションはあいかわらず。自分から派手な動きは極力せず、やってくる敵を「つぶして」いくスタイル。物語自体もあまりテンポよくはないのだけれど、それらは全部サモ・ハンが暴れる場面への「ため」です。かっこよさとせつなさに感情が両極端に振れる一本。サモ・ハンはここからまた映画作りに戻ってきたみたいなのでこれからも楽しみです。