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ライフ(初代エイリアンの再話)

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 ナイトクロウラーで惚れ込んだジェイク・ギレンホールを目当てでいきました。事前情報もごくわずかだったのだけれど、蓋をあけてみれば今風に丁寧につくられた初代エイリアン。粘菌から蛸になるあたり、ギーガーにくらべれば異生物のデザインはおとなしめ。初期のシャーレ内での姿もかわいらしいものです。密閉空間としての舞台はISSISSの構造を知っていればなお楽しめるでしょう。そもそも、生命体を扱っていたラボは日本の「きぼう」の中にあるのだし。
 ハッピーエンドやありきたりな展開を求めるとやられます。実際、物語をどこにおとしこむのか読みきれませんでした。なにかのきっかけで生命体の弱点が判明するのかな、とか思っていたらまさかの展開。ラストはある種の破滅エンドなのだけれど、ISSクルーのなかで一番世捨て人なポジションだったギレンホールがそこにまきこまれているのが皮肉でした。さすがに続編はつくらないだろうけれど、ハリウッドならどうつくるのか想像できちゃう感じ。
 閉塞感と初代エイリアン感(なんだそれ)に満ちた一本。
 一点だけSFとして残念だったのは生命体が「酸素を必要とする」という設定、かなあ。物語構成の都合したかないのだろうけれど、そこだけ不自然でもったいなかった。