Anything Goes (again) ...

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スパイダーマン ホームカミング(青春もの)

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 実質的に「三代目」となった今回のスパイディは、見事なまでに「ティーン」でした。ティーンと親子の物語、というとハリウッドが好きなやつか、と思っちゃうのだけれど今回はアベンジャーズから社長が絡んでくるのでそういう心配も杞憂です。卒業生が高校に顔を出すイベント「ホームカミング」を表題に冠したのも複数の意味が重なり合っていてなかなかうまい。
 今回の見所は若者たちとおっさん(笑)でしょう。トムたちのいかにも若い高校生活に、社長やハッピー、そしてトゥームスといったおっさん勢の魅力。社長なんか、自分の父親とのことを思い出しながら葛藤するしいつもどおりちゃんと大きな機械を修理する(笑)し、ハッピーさんは余計な仕事から解放されてのびのびと懐かしの仕事に専念しているし、なによりも「ダンスパーティに誘ったガールフレンドのおっかない父親」としてのキートンの存在感たるやもう。バードマンでのキレた仕事から、ファウンダーの胡散臭くてえげつないビジネスマンからそのまま平行移動してきたかのような存在感です(つまりすばらしい)。
 物語自体が「アベンジャーズ」からの「ホームカミング」であり、社長とペッパーにとってもようやくの節目に帰ってきた(で、ペッパーとはいつ仲直りしたの?)タイミングであり、不器用くんもがんばって働いていたし、スタン爺さんも元気一杯で、ほかに何をのぞめというのか、と。
 まあ、青春ものなので、ネッドが「椅子の人」として優秀すぎたり、ティーンだからピーターは全然体に傷がつかなかったり、とファンタジックなのですが、後者についてはあれスパイディの能力ってガチでハルクと戦えるんじゃないの?な勢いだったり。ちょっと、アレをアレしてデップーさんとの共演作つくらないですかね。今回のスパイディが強すぎて今後のパワーバランスが楽しみです。手作りコスだけでラスボス倒しちゃうし。最後の社長からの「贈り物」が新型スーツではなかったのはケチなのか、なんか理由があるのか、とかも気になりますが。