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Vega2 (装飾がロシアっぽい)

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 1962年の改良モデル。このあとKiev303までの基本スタイルがここで確定しました。デザイン性が増していて上面にASA設定ダイヤルと天気にあわせた簡易露出図もつきました(これ、16Pのまね、なのかしら)。他にもいろいろと変更点があり、大きなものがその「フィルムマガジンのデザイン変更」です。一マガジンあたりの撮影枚数を増やすために巻き上げ軸を細くした、というやつで、このためにこのVega2以降のマガジンはミノルタ機には入りません。これ、先代機のVegaにも入らない、ということなので考えて見れば思い切ったことをしたものです(もっとも、マガジンに自分でフィルムを巻き込むのが普通だった時代なのでそれほどの影響はなかったのかも。当時の「つめかえようフィルム」もカートリッジはついてなくて単純にフィルムをまいただけのものでしたし)。そのデザインのまま、kiev30、303、へと受け継がれるわけですが。
 もう一点の変更点は「ピント調節ダイヤルがついた」こと。1962年というとミノルタは16EEを出しているので、どちらも同様に焦点調節機能をつけたのですが、keivはこの後も継続してこの機能を搭載し、ミノルタは主力となるMGシリーズには搭載しませんでした。このあたりは設計思想の違いというかレンズへの自信というか主となる用途としての撮影距離の違いというか。とはいえ、この焦点調節ダイヤルってわりと扱いにくい位置にあって、そんなに使わないのではないかな、とか思ったり。

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