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Yashica16 EE (ヤシカ最後の16mmカメラ)

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 1964年。JIS規格となったミノルタカートリッジを採用したモデル。一説にはミノルタOEMでは?という話もあるみたいです。あの、かっこいいヤシカマガジンは一代限りでしたし、JISカートリッジもこの機種限りで、次はミノックスサイズをとりいれたAtoronになる、という… デザイン的にも確かにミノルタのEE機とよく似ています。でも、OEM、というほどではないのでミノルタが開発にかかわってはいるかもしれないけれどどうなの?…、という感じかしら。ユニークなのは、「アングルファインダーが内蔵されている」こと。底面にもファインダーの覗き穴があって、そこからフレーミングすることで「真横」を撮影できます。「隠し撮り」が宣伝されていた時代の特徴というか、ギミック満載だった先代Yashica16の雰囲気をかすかに感じるところ、というか。英語版マニュアルによると ”for secret snapshooting”だそうで。 とはいえ、このサイズのカメラなんだからファインダー覗かずに撮るのでない?という野暮なつっこみはなしの方向で。
 シャッターをきったときの感触が軽くてマイルドで繊細な音がします。ミノルタ16EEの「がっちゃん」という衝撃からは考えられないくらい。

本体に記載はないのですが、UVフィルターが内蔵されている、とマニュアルにあります。このあたりもミノルタを意識しているのかしら。本体上面にはEEの適用範囲を示すメーターと、フィルム感度設定用の小さなダイヤルあり。

 現像してみると、露出のムラが結構あったり(メーターは動いていたのですが)、コマが斜めに写っていたり(マガジンが斜めにはいっていたのか、もともとなのか)、という癖がありますし、レンズの解像度もミノルタに比べるとちょっと落ちるのかな?という感じですが十分撮れる機械です。

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