スクランブル（贅沢な車たち）

　クライム系、といっていいのかどうか。と、いうのも映像の半分はクラシックカーを愛でるシーンだし、残り半分はどんでん返し系だし、というわけで楽しい娯楽作品となっています。オーシャンズがミッレミリアしてる感じ。小粒だけれど存分にやりましたぜ、という楽しさに満ちています。シリーズ化の気配はあるけれど、そうすると毎回グレードアップした「車たち」をだすのがつらそう。まあ、ワイルドスピードみたいにだんだん物語の主軸がうごいていけばいいのかも。

　どうでもいいけど、どうして邦題変えちゃったんですかね。原題どおりのOverdriveでいい気がするけどなにか事情があったのかしら。

　問題は、というとまず一番大きいのが「車」です。だって、貴重すぎてカーチェイスできない（笑）。ゆったりと一列ドライブをしていきます。もうひとつは「どんでんがえしもの」故の裏切り感。ヒントがあるわけではなく、あとから説明がふってくるのでちょっと手抜きのシナリオという感じはあり。そのため、車を愛でる以外の目的で二度目を見にいくのはちょっとなあ、と。車については、まあ好きな人が愛でるように撮っているのが伝わってくるので、とりあえず車好きにとってはそれだけで評価の上げ底になっているだろうなあ。