Anything Goes (again) ...

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ドリーム(アポロじゃないよ)

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 ひさしぶりのカーターさん(POI)。物語としてはライトスタッフとかぶります。邦題とポスターで一悶着あった事で有名になった一本。有色人種差別とマーキュリー計画IBMです。当時のNASAの実際の手弁当感はちょっとごにょごにょして、白人vs黒人の類型的な物語にしたあたりには若干の無理矢理感はありますが、とりあえずメインとなる三人の女性(実在)が魅力的なことと、ケビン・コスナーがずるいくらい理解のある上司を演じていて、そして、ジョン・グレンはやっばりああいう奴なので、ストレスなく楽しく見ることができるようになっています。当時のアメリカの文化を見るのにもよい一本。
 もし予習していくのであれば、IBM7090、FORTRANあたりについて少し調べておくと楽しみがまします。あと、できればライトスタッフを見てからどうぞ。ライトスタッフが宇宙飛行士サイドの物語であったのに対して、ドリームはNASAスタッフサイドの物語です。両方に共通するエピソードもあり、補完しあう関係、といってもいいと思う。ガス・グリソム関連からジョンソンに至るエピソードとか、宇宙チンパンジーのハム君なんかはライト・スタッフにしかでてきませんし。ただ、並べてみてしまうとライトスタッフのドラマ性にやられちゃうかもしれません(笑)。目黒シネマあたりでライトスタッフとドリームの二本立てやらないかしら。

 それにしてもせっかく配給側のめちゃくちゃな邦題をぎりぎり「ドリーム」にまできりつめたというのに、レビューとかみているとアポロの話がでてこないとかいう筋違いの不満を言っている人がいて、「あー、日本人にとってはとにかくなんでもかんでもアポロなのか」と悲しくなりました。