Anything Goes (again) ...

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バリー・シール(よくもわるくもアメリカ)

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 現代”American Made”。そういうトム映画。編集でかろやかにしてはいるし、トムはいつものトムなのだけれど、あとから物語の酷さがじわじわくる。DEAとCIA、そしてFBIと州警察と…etcetc。軽いノリとフックトオンクラシックのリズムで物語はすすんでいくし、トムの明るい表情のおかげでどんどん見てしまうのだけど、ふと我にかえるとこれって「怖いアメリカ」そのものなわけです。というかたぶん「アメリカってこういう国なんだよ」というメッセージ。だからこそ「American Made」。
 当時の情勢とかの記憶があるとなさら怖い。逆に言えば、「そういうアメリカという国」についてのイメージがないとたぶんぜんぜん楽しくない映画、でしょう。個人的には楽しめたけれど、せっかくなんだからもうひと声ほしかった、かなあ。