Anything Goes (again) ...

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セブン・シスターズ(いろいろと惜しい)

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 アイデア勝負の近未来ディストピアもの。原題がモロにネタバレなので、邦題のほうがよかった稀有な例、でもあります。ノオミ・ラパスの一人七役のがんばりがボイント。映像も基本的にはこだわりがあって悪くない。ただ、脚本と演出にキレがなくだらだらと物語がつながっていくのが惜しいのです。途中で展開がもろばれしてしまうし、もう少し丁寧に表現して欲しいところもあるのにはしょるし、その割に微妙なシーンで時間をとるし、と、意外性もなくほんとうにいろいろ残念。テレビ特番ドラマならまだしもロードショー作品でこれはもったいないなあ。
 全体的に薄暗い映像はディストピア感を演出していて悪くないし、小道具に凝っているのも良いのです。なので、ほんと、惜しいなあ。癖が乏しい、というかインパクトに欠ける、というか。制作スタッフ次第ではもっとすごい一本なり得ただろうに、と思っています。

 ちなみに、この写真の角度も原題程度にはネタバレです。