カンフー・ヨガ（わんのぶぜむ）

　何をみているのかわからないうちに幸せになって終わるタイプの映画です。中国映画とポリウッドとの相性が悪いわけがなく、また、ジャッキーがそこに居合わせたらなにもかもを持っていくのも自明というやつで。アジア紹介映像の側面と、中国とインドの関係性を良くしたい、という願いが込められている一本。ジャッキーが劇中で何度も何度も自分は「ワンノブゼムだ」と繰り返すのもそのあたりの著れに見えました。　あと、登場人物がのきなみ美女イケメンな上、全員がアクションを軽々とこなす（パンフレットをみれば一目瞭然）のは、それこそヨガ故、でしょう。
　とはいえ、基本的にはノリを楽しむ映画なので、ところどころ「あれ？この人どうしていまここにいるの？」みたいなシーンもあったりはしますが、なんというか、そういうことも「気にならない」感じ（笑）。なにがすごいかって「カンフー・ヨガ」が邦題ではなく、原題である、という点につきるでしょう。ラストの強引なハッピーダンスシーンが本編です。
　あと、エンドクレジットが長すぎて途中から無音になる、というのは初体験かも。